一季出版(株)発行のゴルフ特信(2月7日発行、東京都台東区浅草1-9-13、TEL:03-3864-7821)調べによると、平成29年に経営交代か判明した国内ゴルフ場は169(28年は35コース)と大幅に増加したことが分かった。
※グループ内再編やメガソーラー転用による株式及び施設取得等は除いて集計
平成29年の大幅増は、アコーディア・ゴルフがファンドの(株)MBKP Resort(後にアコーディアと合併)にTOBにより買収された131コースが大半を占めており、それを除くと38コースとなり前年比で3コース増となる。
その他の大手グループでは、PGMが5コース、韓国系のSYSホールディングスグループ及び明輝建設グループが3コース、昨年4コース取得の(株)バンリューゴルフが2コースとなっている。但し、経営不振からメガソーラーに転用し廃業(廃業予定も含む)したゴルフ場は、弊社の調べでは14コースとなっており、前述通り、今回の集計には含まれていない。
外資系企業の買収は、28年は2コース(日本 → 韓国、韓国 → 韓国)、27年も2コースで、23年2コース、24年ゼロ、25年4コース(3コースはメガソーラー建設)、26年3コースと低調続きだったが、29年はアジア系ファンドとなったアコーディアの131コース、(日本
→ 韓国)が6コース、(韓国 → 韓国)が2コースで、逆に外資系が手放したのは1コース(韓国 → 日本)となっている。
また、アコーディア以外での売却企業として特に目に付いたのが、昨年の9月初めから12月初めの僅か3ヶ月間で(株)アイランドゴルフが13コースを売却したことである。同社では、「オーナーチェンジサポートサービス」の一環としての売却としているが、会員への通達もなく経営交代したことに会員の不満が高まっているのも事実である。
県別順では、
・千葉県、20コース
・兵庫県、13コース
・群馬県、10コース
・埼玉県、9コース
営業形態では、
・169コース中164コースが会員制
・5コースがパブリック制
形態別では、
・株式の売買、161コース(28年245コース)
・施設の売買、7コース(同10コース)
取得理由は、
・ゴルフ事業の拡大等
・メガソーラー基地の建設(今回の集計には含めず)
・多目的利用
売却理由は、
・投資絡み、131コース
・経営再編、29コース
・法的整理、6コース(再生法4コース、破産1コース、更正法1コース、特別精算0コース
・競売、2コース
・その他不明、1コース
同紙では平成12年から経営交代のデータを集計しており、それによると平成29年まで延べ件数は1730コースとなったことも判明している。
ちなみに、経営交代に関する詳細記事は弊社で全て掲載しておりますので、下記「平成29年・経営交代が判明したゴルフ場169コース一覧」よりご覧になって下さい。
→ 参照 全国で閉鎖(完全・一時・一部)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
↓↓↓ 平成30年3月26日追加
下記2コースが経営交代していることが判明しましたので追加いたします
・野母崎ゴルフクラブ(長崎)、明輝建設系から韓国系企業に売却され経営交代
・日の隈カンツリークラブ(佐賀)、明輝建設系から韓国系オーナーに売却され経営交代
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