JC-NET(平成29年1月18日付)URL=http://n-seikei.jp/ によると
昭和39年11月開場の古参ゴルフ場・「下呂カントリークラブ」(18H、岐阜県下呂市宮地1083-1-8、TEL:0576-26-2525)を経営の(株)下呂カントリークラブ(東京都千代田区大手町1-7-2、齋藤博史代表取締役)が、平成29年1月17日、東京地方裁判所へ民事再生法の適用申請し、同日弁済禁止の保全命令を受けたことが判明した。
下呂CC URL=http://gero-cc.jp/ (表示方法)
申請代理人は船橋茂紀弁護士他(ノイエスト総合法律事務所、東京都千代田区丸の内1-3-1、TEL:03-5219-5634)、監督委員には北河隆之弁護士(メトロポリタン法律事務所、東京都新宿区新宿2-8-1、TEL:03-3356-7618)が選任されている。
負債額は約13億円(債権者約1000名、うち会員の預託金が約12億円)。不況とゴルフ人口の減少で売り上げ不振に陥る中、預託金の償還金問題もあり、今回の措置となったようだ。
山田ビジネスコンサルティング(株)(愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3 JRゲートタワー41階、TEL:052-533-5237)が、スポンサー公募のためにファイナンシャルアドバイザーとして選定されているという。
なお、岐阜県中津川市の「にぎわいプラザ」(中津川市栄町1-1、TEL:0573-66-1111)にて1月23日に債権者説明会が開催される。
ちなみに、下呂CCは弊社既報通りキノシタグループが経営していたが、平成25年11月に現代表者が経営する(株)ジー・プロジェクト(東京都千代区)に、中部国際GC(岐阜県)とともに売却され、これまで経営してきた経緯をもつ。
→ 下呂CCの過去の経緯
同CC(6420Y、P72)は、中央自動車道・中津川ICより49q、JR高山本線・下呂駅から15分に位置する自然の山岳(標高600〜700m)の地形を巧みに生かし緩やかなアンジュレーションが特徴的な丘陵コース。
参考までに、1月16日現在の会員権相場(名変料35万円、年会費1・8万円=正会員、共に税別)は売り買い共に”相談”となっており、低位で低迷していたようだ。名義書換は17日より停止となっている。
↓↓↓ 平成29年2月6日追加
民事再生法の適用を申請し弁済禁止の保全命令を受けた、「下呂カントリークラブ」を経営の(株)下呂カントリークラブ(東京都千代田区大手町1-7-2、齋藤博史代表取締役)は平成29年1月24日、東京地裁より再生手続き開始決定を受けた。
再生債権の届出期間は同年2月21日まで、再生債権の一般調査期間は3月28日〜4月4日までとなっています(事件番号:平成29年(再)第4号)。
↓↓↓ 平成29年5月15日追加
下呂CCのスポンサーに、25コース運営の(株)市川ゴルフ興業
民事再生手続き中で「下呂カントリークラブ」の経営会社・(株)下呂カントリークラブは、(株)市川ゴルフ興業(東京都練馬区大泉学園町8-18-10、市川金次郎代表取締役)をスポンサー(1・2次の入札結果、4月10日付けでスポンサー契約締結)に迎え再建を図る再生計画案を、このほど会員及び一般債権者に配布したことが判明した。
計画案の骨子は
(株)下呂CCの資本金1000万円を100%減資後に募集株式(資本金1000万円)を発行し、
市川ゴルフ興業に割り当てる。
会員への弁済条件等(退会・継続を問わず)は
・預託金2万円以下は全額弁済
・2万円を超える部分については10・34%を弁済
*再生計画認可決定確定の日から3ヵ月以内に一括弁済
・すべての会員は無額面で譲渡可のプレー会員権になる
6月7日に再生計画案を決議する債権者集会(5月30日締切の書面投票と併用)が開かれる。なお、会員数は1012名、確定債権総額は12億9623万円余となっている。
参考までに、(株)市川ゴルフ興業は同じ岐阜県で平成17年12月に破産した「美並ロイヤルカントリークラブ」(18H)を取得したが、平成27年12月に閉鎖。また、平成14年3月に民事再生法を申請した「マグノリアカントリークラブ」(宮城)を取得も平成28年12月一杯で閉鎖している。
現在同グループは、全国で25コースを運営しており、下呂CCで26コース目となる(下記グループゴルフ場ホームページでは、平成29年5月15日現在、前述の美並ロイヤルCC並びにマグノリアCCは削除されておりません)。
市川ゴルフ興業グループのゴルフ場 URL=http://www.kazancc.jp/group.html
*平成29年6月7日確認、美並ロイヤルCC並びにマグノリアCCが削除されておりました
↓↓↓ 平成29年6月9日追加
下呂CC、再生計画案可決し、即日認可決定を受ける
民事再生手続き中で「下呂カントリークラブ」の経営会社・(株)下呂カントリークラブの債権者集会(5月30日締切の書面投票と併用)が6月7日に開かれ、出席債権者98・8%(764名中755名)、議決権総額95%を超える賛成多数で再生計画案を可決、同日東京地裁から認可決定全受けた。
再生計画案は5月15日既報通りスポンサー支援型で、(株)市川ゴルフ興業がスポンサーに迎え再建を図るというもので、会員への弁済条件も既報通りとなっている。
↓↓↓ 平成29年11月21日追加
赤穂国際カントリークラブ(兵庫)を(株)市川ゴルフ興業が取得表明
↓↓↓ 平成30年4月9日追加
平成30年3月30日、東海カントリー倶楽部(兵庫県)を(株)市川ゴルフ興業が取得
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