11月の単純平均相場(約300コース)は、173万円で9月比±0万円と、相も変わらず高値圏で推移しており、これで4月からは8ヶ月連続での170万円越えとなり強気相場が続いている。何と、ゴールデンウィーク明けからは25週連続で170万円台をキープ、全く衰える様子を見せない相場展開だ。
7月、8月、9月と猛暑日が続いて、今年の真夏日は90日を数え記録更新だったにも関わらずだ。誰もが、ゴルフ場へも足踏み状態になると予想、さすがに会員権相場も7月同様に落ち込んでいくのではないかと思ったが、何の何のこの暑さも全く関係ないようだ。・・・この人気振りは一体なんなんだろうか?
9月に「ゴルフ場もプレーフィーやレストラン料金を値上げしていることやコロナ禍で参入してきた新規ゴルファーが離脱傾向にある。3密を防げるスポーツとして注目されたゴルフだが、規制解除されたことにより、コロナ前にたしなんでいた趣味に戻る人も多いようです」という記事を見つけ・・・”10月の相場展開が楽しみだ”と書き込んだが、どうも相場展開からは的が外れていたようですね。
また、公益財団法人・日本生産性本部(https://www.jpc-net.jp/)の余暇創研は 10月26日に「レジャー白書2023」を
10月31日に発刊するにあたり概要説明発表会を開催 したが、その中でゴルフ(コース) 参加率が5・3%で510万人となり、前年比8・9%の大幅
な減少となったいう。
レジャー白書2023 https://www.jpc-net.jp/research/detail/006617.html(表示方法)
3密を防げるスポーツとして注目されたゴルフ、若者を中心に参加人数が増えてきたというニュースはよく見かけるようになったが、今回の発表は全く逆の展開になっており、非常に驚いている。どちらが正しいのかは分からないが、前述通り相場展開から見る限り信憑性に欠けるように思われる(個人的には)。
ここからは先月も書いたが、会員権市場として俯瞰すると
平均相場だけで判断すれば、会員権業界に活気があるものだと思われがちだが、実際には関東近県(8都県)では東京・神奈川県を除いて、他6県は50%以上(8都県の平均は61%、茨城75%、栃木75%、群馬77%、静岡68%)のゴルフ場の会員権に買いが全く入っていないのが現状である(下記参照)。
都心から離れるほどそれが顕著になっている。料金も安いのでわざわざメンバーになる必要がないのである(名変料や年会費がもったいないということだ)。要するに首都圏に近いゴルフ場の会員権に買いが集中して全体相場を押し上げているということだ。相場の平均値だけでは”ゴルフ会員権市況の活性化”までは判断できない。
悲しいが61%が埋まらない限りは、ゴルフ会員権市場(我々会員権業者を含め)の繁栄(活性化)は望めないだろう・・・! 会員権の売買件数が増えないと、我々はおまんまの食い上げだ! (-_-;)
→ 過去1年のゴルフ会員権相場表グラフ
→ 過去10年間のゴルフ会員権相場表グラフ
続いて関東約150コース指定銘柄の動きですが、単純平均相場と同様に高値圏での相場展開を続けており、何とこの10年の最高値を更新して最終週は257万円を付けて11月を終えた。下記「指定銘柄10年推移相場」からも分かる通り、昨年の6月頃に230万円を突破、その後、年末までは235万円前後の高値圏で推移、年明けからは一段とアップ率が増してついに250万台を超えての展開へと移ってきている。
猛暑が続いた7月、8月、9月も何のその、各週で250万円を超え、10月に入っても253万円・253万円・254万円・253万円で4ヶ月連続での大台超え。11月は254万円、255万円、257万円と260万円台が見えてきた。
今年、日経新聞が報じたゴルフ会員権相場動向
・ 〃 1月、1年7カ月ぶり前年上回る 個人の買い下支え |
2月15日 |
・ 〃 2月、2カ月連続プラス 中小企業の買いも |
3月12日 |
・ 〃 3月、3・2%高、法人など需要堅調 |
4月15日 |
・ 〃 4月、2・0%高、3カ月連続上昇 |
5月31日 |
・ 〃 5月、0・5%高、個人の買い注文増 |
6月12日 |
・ 〃 6月、1・0%安、売り先行響く |
7月13日 |
・ 〃 7月、1・2%高、買いが目立 |
8月20日 |
・ 〃 8月、0・2%高、個人・法人の買いが目立 |
9月20日 |
・ 〃 9月、0・2%高、3カ月連続上昇 |
10月24日 |
・ 〃 10月、0・1%安 |
11月20日 |
人気銘柄にはしっかりと買いが入っており、暫くはこの状況が続きそうです。こちらは個人需要の大きい単純平均と比較して法人需要が多いための今後の景気次第だが、この円安で輸出企業は大きく利益を伸ばし、訪日客も順調に増えてきたことで観光産業も上向き、景気も徐々に回復傾向にあるという(個人的には実感がないが)。
兎に角、名門といわれるゴルフ場の会員権相場は底堅く一向に値下げに向かう様相を見せていない。あくまで予測だが、今年一杯は高値圏での相場展開となりそうだ。食品やガソリン・電気・ガスの高騰が気にはなるが、ゴルフ会員権を購入する層の人たちには、余り影響が及ぼさないのかも知れませんね・・・よく分かりませんが?
→ 関東約150コース指定銘柄1年・10年の平均相場
→ KGK保存版・10年推移(pdf)
もちろん、ゴルフ会員権も”上げ放し”はあり得ない。こんな状況下で何処までも買い手が着いてくることは考えられないので、いつかは山が来る。それがいつなのか?私にも分からない。情けない話だが
”今年もご飯が食べられればそれで十分です”。
*椿ゴルフも大変なんです、1年前から極端に取引件数が減ってます、是非、ご注文をお願い申し上げます。 (-_-;)
以下は毎回掲載しております・・・暇つぶしに読んで下さい! (*^_^*)
とにかく、毎年書いておりますが会員権取引を活発にさせるにはメンバーのメリットを増やすこと、ゴルフ会員権の購入費用を下げることです。いくつかのゴルフ場は名変料の減額を行うようになりましたが、まだまだ高すぎる感があります。ゴルフ場経営者の皆さん、是非とも下記を読んで再考して下さい。
弊社でも毎月掲載しているが、基本的に売買されているゴルフ場会員権は関東で61%(名義書換可能コース433ゴルフ場中・下記参照)しかない。これじゃ〜活発な商いは到底無理であり、市場自体が消滅してしまう可能性だってある。
何が原因なのかはハッキリしている。”ゴルフ会員権”とは、”メンバー”とは何であるかを各ゴルフ場経営者の皆さんは再考してみるべきかと思います。自分で経営しているゴルフ場の会員権が10万円(1万円もある)でも売れないんですよ!・・・どう思いますか?
今後どうなるんでしょうか、預託金は返してくれないし売却も出来ないのに、年会費は納めなくてはいけない。それなのにビジターとプレー料金はそんなに変わらない。ゴルフ会員権の資産価値はゼロ、本当にこのままで良いんでしょうかね?
ゴルフ場経営者の皆さん、是非、下記を読んで再考頂けませんでしょうか、お願い致します。
今月も山梨・静岡県を含めた関東9都県(名義書換受付中のゴルフ場:433コース)で、買いが全く入っていないゴルフ場数の状況を下記の表にまとめてみましたが、”何と平均は約61%”(先月比+1)と6割のゴルフ会員権に興味が持たれていない現状が浮き彫りになった。
県 別 |
コース数 |
買いゼロ |
率 |
|
県別 |
コース数 |
買いゼロ |
率 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
東京・神奈川 |
45 |
12(11) |
27% |
|
栃木県 |
63 |
47(49) |
75% |
埼玉県 |
52 |
27(25) |
52% |
|
群馬県 |
30 |
23(24) |
77% |
千葉県 |
84 |
45(45) |
54% |
|
山梨県 |
24 |
14(13) |
58% |
茨城県 |
75 |
56(56) |
75% |
|
静岡県 |
60 |
41(40) |
68% |
※カッコ内は前月の買いがゼロのコース数
※買いゼロ=弊社相場表(11/30日現在)での「相談(10万円未満)」を含む。10万円未満の買値
はその殆どが1〜2万円と余りにもバカにした価格なので、ゼロコースとして数えております。
※共通会員権は含まず |
|
これじゃ〜ゴルフ会員権相場が上がるわけがない。ゴルフ場関係者の皆さん、早くこのことに気付かないとゴルフ会員権は流通しなくなってしまうかも?
あくまで私的な見解ではあるが、名義書換料は流通相場の5〜10%までにして頂ければ、上記数字61%も10%以下になり、市場でも商いが活発になるかと。
会員の新陳代謝も進み若返れば、入場者増にも繋がる。少し長い目で見ればその方が得策ではないだろうかと・・・失礼しました、会員権業者も大変なんです、40%の奪い合いですから! (*^_^*)
下記をお読み下さい!
皆さん! 上記の表を見て会員権相場が上がると思いますか?
逆に、『 1万円でも売却できない会員権 』まで存在していますよ。バブルの時に、関東で一番安いゴルフ会員権は確か鹿沼CC(500万円弱で500万円割れはここ1ヶ所のみ)だったと記憶しています(小金井CCは約5億5千万円)。それが、1万円以下のゴルフ会員権だなんて!・・・タダで差し上げますと言っても・・・答えは
”いらない” 呆れてしまいます 』
ゴルフ人気は高まっているのに何故?、ゴルフ会員権を買わないのか、理由は下記の通りでしょう!
私が懸念を抱いている下記記事は、今後も継続して掲載していくつもりです
何度も何度も申し上げます、『私自身が考える最大の要因は、「ゴルフ会員権、そのものの価値観(メリット)の低迷」であると思う。今、会員権を買ってどんなメリットがあるのだろうか・・・皆さん、よく考えてみてください。』・・・一向に解決はしていないのである。
↓ ↓ 下記の点 よ〜くお考えになって下さい
今後の課題点として2点挙げてみよう、しつこく言うようではあるが、第1点は前述の通り、”ゴルフ会員権そのものの価値観の問題”であり、ネット会員や年間会員の台頭にある。会員権を購入しなくてもゴルフ場予約は簡単に取れるし、割安でプレーもできるようになり、メンバーになる意味合いが低下しつつある。ゴルフ場自身がそれを受け入れているのであるから全く持ってやっかいな話である。
第2点は、何度も申し上げるが名義書換料の高さだ、
ゴルフ場経営者の皆様にお願いがある、『50万円以下のゴルフ会員権が70%近くを占めるゴルフ場が数多くある中、名義書換料が会員権(売買)価格より高いゴルフ場』がほとんどである。
▼ 名変料を下げて下さい、いや、もっと安くしろ! 入会預託金制度は廃止に
▼ メンバーのプレーフィを安くし、ビジターとの差額を大きく
・青梅GC |
60万円 |
110万円 |
200万円 |
8・25万円 |
・立川国際CC |
150万円 |
77万円 |
70万円 |
5・5万円 |
・東京相武CC |
50万円 |
275万円 |
なし |
5・28万円 |
・八王子CC |
360万円 |
220万円 |
200万円 |
8・8万円 |
・武蔵野GC |
50万円 |
55万円 |
50万円 |
3・96万円 |
*売買相場及び名変料・年会費は、税込料金です(入会預託金には消費税は掛かりません)
・・・・(12月は東京都、11/30日相場表より) 。まだ々、山ほどありますよ! 一体「入会預託金」って何でしょうかね?最近は、年会費や名義書換料まで値上げするゴルフ場もある、とんでもない話である。
実際、会員権価格より年会費の方が高いゴルフ場が数多く存在する、馬鹿げた話である。・・・皆さんはどう思われますか??
この2点は、ゴルフ場関係者の方が改正するまで何度も申し上げていくつもりです。
ゴルフ会員権は今が購入のチャンスです! ”売買のご注文は是非、椿ゴルフに”
助けて下さい (^_^;) (本音)
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