4月の単純平均相場(約285コース)は166万円で3月比+1万円と、昨年9月からの5ヶ月連続の値上がりが先月で途絶えたものの、強気相場からかまた元に戻った展開となった。昨年の4月が147万円だから、この一年で19万円(率にして13%)のアップということになる。
このコーナーで何度も申し上げているが、何と言っても最大の要因はコロナ禍での外出規制が逆にもたらした「3密」を避けられる空間であるゴルフ場に若者を中心に足が向けられ始め初め、そこに追い打ちをかけるようにワクチン接種が早期に終わった年配ゴルファーが加わってきたことだが、会員権相場の押し上げに大きく影響してきたことだ。
まだまだ収まりを見せないコロナ禍の中、需要と供給のバランスでゴルフの需要が伸びてきていることだけは間違いないようだ。本格的なシーズンに入る5月以降の動向も、前述の通りゴルフ人気が続く限りは、大きな落ち込みはないものと考えられるが・・・問題は 下段に続く
*昨年4月以前は、「税別」 以降は、「税込」で解り辛いかと思いますので、あくまで相場推移としてご参照下さい。
→ 過去1年のゴルフ会員権相場表グラフ
→ 過去10年間のゴルフ会員権相場表グラフ
続いて関東約150コース指定銘柄の動きですが、こちらも単純平均同様に昨年4月が192万円、今年が225万円なので33万円(率にして17%)のアップとなり単純平均を上回っている。下記グラフからも分かるとおり、今年になって多少の上げ下げはあったもののその勢いに衰えはなく、一度だけ220万円を割ったものの220万円ラインをキープし230万円ラインも手の届くところまで来ている。
先月までの既報通り、東京・神奈川・埼玉・千葉の首都圏を中心に名門コースの値上がり、また、その影響を受けた中堅銘柄への波及に今のところ大きな変化は見られないようだ。一部的な要因ではあろうが、昨年に名変料や入会預託金を値下げするゴルフ場が出てきたことも功を奏しているようだ・・・と言いたいが、
令和3年(2021年)の関東圏のゴルフ会員権の年間平均価格(主要150コースの指定銘柄)は、令和2年(2020年)比で11・4%高の202・1万円だったことが判明。
*2020年4月より税込みとなったため、3月までの平均価格を税込み換算
→ 関東約150コース指定銘柄1年・10年の平均相場
ここに来て、年会費を値上げするゴルフ場が増えているのが気掛かりである。また、神奈川県の磯子CCが名義書換料を5月の理事会承認分から220万円を330万円(各税込)に値上げするという。逆に同じ神奈川の「小田原湯本CC」は110万円を88万円(36歳以上)44万円(35歳以下)に値下げ。年齢別で名変料を変えることで若返りを狙ったものと思われるが、今後の成り行きが楽しみである。
久しぶりに、東京・神奈川の名門コースの相場を1年前と比較して列挙してみました。小金井、東京よみうり、よみうり、レイクウッドを除いては全てアップしています。前述の4コースは売り物件がほとんど出ないため、そもそも売買件数が少ないため相場変動が小さいのが要因だと思われます。
何か行け行けムードの雰囲気ですが、負の部分も見逃せません。コロナは前述の通り「3密」を避けられるスポーツということで何とか乗り切れそうですが(ゴルフに関して)、大きく影響してきそうなのがウクライナ問題でしょう。資源輸入国の日本にとってLNG、石炭、原油等のロシアからの輸入が途絶えれば、関連企業の収益減や生活必需品の値上がり等で国民生活に大きな衝撃となって降りかかってくる。
円安も加わってガソリンや光熱費、その関連商品の高騰が既に現実のもとなっている昨今。ゴルフ場に行くには車が必要だ、このまま高騰を続ければ外出も控えるようになり、入場者数の減少に繋がりかねない。株価も低迷気味(株価とゴルフ会員権相場は連動しないが)で、残念なことに現段階で世の中に明るい材料が見当たらない。
4月28日14時30分過ぎ、1ドル:130円突破のニュース
ゴルフ会員権も”上げ放し”はあり得ない。こんな状況下で何処までも買い手が着いてくることは考えられないので、いつかは山が来る。それがいつなのか?私にも分からないが、このインフレで財布の紐は既に固くなってきている。5月以降はその影響が大きく出始めそうな嫌な予感がする。
とにかく、コロナも戦争も早く終結に向かってほしいものです、唯々、今はそれを祈るばかりです。
*椿ゴルフも大変なんです、1年前から極端に取引件数が減ってます、是非、ご注文をお願い申し上げます。 (-_-;)
<参考資料> 日経新聞電子版に掲載された指定銘柄の会員権相場動向
平成31年(2019年)3月まで、2年間値上がり、4月〜7月まではほとんど変動なし
その後、令和元年(2019年)8月〜令和2年(2020年)12月まで、18ヶ月連続で値下がり
令和3年(2021年)に入り一転、12ヶ月連続での値上がり(昨年同月比)を続け
令和4年(2022年)に入っても値上がりは継続中と強気相場の展開
・ゴルフ会員権 昨年12月関東圏価格、18カ月連続下落、売買は活発 |
令和3年1月20日掲載 |
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・ 〃 1月、1年7カ月ぶり前年上回る 個人の買い下支え |
2月15日〃 |
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・ 〃 2月、2カ月連続プラス 中小企業の買いも |
3月12日〃 |
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・ 〃 3月、3・2%高 法人など需要堅調 |
4月15日〃 |
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・ 〃 4月、15・6%高 昨年の反動と税込の総額表示で |
5月26日〃 |
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・ 〃 5月、関東圏前月比1・6%高 |
6月25日〃 |
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・ 〃 6月、前月比0・4%安 |
8月5日〃 |
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・ 〃 7月、前月比で6・8%高、208万5千円 |
8月25日〃 |
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・ 〃 8月、前月比で2・7%高、旅行の代替需要で |
9月16日〃 |
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・ 〃 9月 前月比で0・9%安 3ヶ月振りに値下がり |
10月22日〃 |
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・ 〃 10月、前月比で0・6%安 2カ月連続下落で211万円 |
11月19日〃 |
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・ 〃 11月、関東圏0.5%高 3カ月ぶり上昇 |
12月28日〃 |
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・ 〃 12月、前月比2・4%高の217万円 |
1月18日〃 |
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・ 〃 21年、20年比で11・4%高 関東圏 |
〃 |
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・ 〃 1月、前月比2・9%高 関東圏 |
2月16日〃 |
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・ 〃 2月 前月比0・1%安 関東圏 |
3月18日〃 |
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・ 〃 3月 前月比0・4%安の222万円 |
5月6日〃 |
*5月8日追加
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※日経新聞の発表が5月から「前年比」 → 「前月比」に変更、前年比では3月も値上がりで16ヶ月連続となります。
(恐らく、4月からの消費税込み表示変更により、比較対象が困難になったためかと)
以下は毎回掲載しております・・・暇つぶしに読んで下さい! (*^_^*)
とにかく、毎年書いておりますが会員権取引を活発にさせるにはメンバーのメリットを増やすこと、ゴルフ会員権の購入費用を下げることです。いくつかのゴルフ場は名変料の減額を行うようになりましたが、まだまだ高すぎる感があります。ゴルフ場経営者の皆さん、是非とも下記を読んで再考して下さい。
弊社でも毎月掲載しているが、基本的に売買されているゴルフ場会員権は関東で37%(名義書換可能コース436ゴルフ場中・下記参照)しかない。これじゃ〜活発な商いは到底無理であり、市場自体が消滅してしまう可能性だってある。
何が原因なのかはハッキリしている。”ゴルフ会員権”とは、”メンバー”とは何であるかを各ゴルフ場経営者の皆さんは再考してみるべきかと思います。自分で経営しているゴルフ場の会員権が10万円(1万円もある)でも売れないんですよ!・・・どう思いますか?
今後どうなるんでしょうか、預託金は返してくれないし売却も出来ないのに、年会費は納めなくてはいけない。それなのにビジターとプレー料金はそんなに変わらない。ゴルフ会員権の資産価値はゼロ、本当にこのままで良いんでしょうかね?
ゴルフ場経営者の皆さん、是非、下記を読んで再考頂けませんでしょうか、お願い致します。
今月も山梨・静岡県を含めた関東9都県(名義書換受付中のゴルフ場:436コース)で、買いが全く入っていないゴルフ場数の状況を下記の表にまとめてみましたが、”何と平均は約63%”(先月比+1)と6割強のゴルフ会員権に興味が持たれていない現状が浮き彫りになった。
県 別 |
コース数 |
買いゼロ |
率 |
|
県別 |
コース数 |
買いゼロ |
率 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
東京・神奈川 |
46 |
13(14) |
28% |
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茨城県 |
77 |
53(54) |
69% |
埼玉県 |
51 |
26(24) |
51% |
|
群馬県 |
30 |
26(25) |
87% |
千葉県 |
82 |
48(47) |
59% |
|
山梨県 |
24 |
15(15) |
63% |
栃木県 |
62 |
53(52) |
85% |
|
静岡県 |
64 |
40(40) |
63% |
※カッコ内は前月の買いがゼロのコース数
※買いゼロ=弊社相場表(4/28日現在)での「相談(10万円未満)」を含む。10万円未満の買値
はその殆どが1〜2万円と余りにもバカにした価格なので、ゼロコースとして数えております。
※共通会員権は含まず |
|
これじゃ〜ゴルフ会員権相場が上がるわけがない。ゴルフ場関係者の皆さん、早くこのことに気付かないとゴルフ会員権は流通しなくなってしまうかも?
あくまで私的な見解ではあるが、名義書換料は流通相場の5〜10%までにして頂ければ、上記数字63%も10%以下になり、市場でも商いが活発になるかと。
会員の新陳代謝も進み若返れば、入場者増にも繋がる。少し長い目で見ればその方が得策ではないだろうかと・・・失礼しました、会員権業者も大変なんです、37%の奪い合いですから! (*^_^*)
下記をお読み下さい!
皆さん! 上記の表を見て会員権相場が上がると思いますか?
逆に、『 1万円でも売却できない会員権 』まで存在していますよ。バブルの時に、関東で一番安いゴルフ会員権は確か鹿沼CC(500万円弱)だったと記憶しています(小金井CCは約5億5千万円)。それが、1万円以下のゴルフ会員権だなんて!・・・タダで差し上げますと言っても・・・答えは
”いらない” 呆れてしまいます 』
ゴルフ人気は高まっているのに何故?、ゴルフ会員権を買わないのか、理由は下記の通りでしょう!
私が懸念を抱いている下記記事は、今後も継続して掲載していくつもりです
何度も何度も申し上げます、『私自身が考える最大の要因は、「ゴルフ会員権、そのものの価値観(メリット)の低迷」であると思う。今、会員権を買ってどんなメリットがあるのだろうか・・・皆さん、よく考えてみてください。』・・・一向に解決はしていないのである。
↓ ↓ 下記の点 よ〜くお考えになって下さい
今後の課題点として2点挙げてみよう、しつこく言うようではあるが、第1点は前述の通り、”ゴルフ会員権そのものの価値観の問題”であり、ネット会員や年間会員の台頭にある。会員権を購入しなくてもゴルフ場予約は簡単に取れるし、割安でプレーもできるようになり、メンバーになる意味合いが低下しつつある。ゴルフ場自身がそれを受け入れているのであるから全く持ってやっかいな話である。
第2点は、何度も申し上げるが名義書換料の高さだ、
ゴルフ場経営者の皆様にお願いがある、『50万円以下のゴルフ会員権が70%近くを占めるゴルフ場が数多くある中、名義書換料が会員権(売買)価格より高いゴルフ場』がほとんどである。
▼ 名変料を下げて下さい、いや、もっと安くしろ! 入会預託金制度は廃止に
▼ メンバーのプレーフィを安くし、ビジターとの差額を大きく
ゴルフ場名 |
売買相場 |
名変料 |
入会預託金 |
年会費 |
・鎌倉C |
35万円 |
33万円 |
100万円 |
3・96万円 |
・大相模C |
1万円 |
220万円 |
50万円 |
4・4万円 |
・長竹CC |
80万円 |
110万円 |
200万円 |
6・6万円 |
・箱根CC |
85万円 |
275万円 |
400万円 |
17・6万円 |
・横浜C |
300万円 |
440万円 |
600万円 |
13・2万円 |
*売買相場及び名変料・年会費は、税込料金です(入会預託金には消費税は掛かりません)
・・・・(4月は神奈川県、4/28日相場表より) 。まだ々、山ほどありますよ! 一体「入会預託金」って何でしょうかね?最近は、年会費や名義書換料まで値上げするゴルフ場もある、とんでもない話である。
実際、会員権価格より年会費の方が高いゴルフ場が数多く存在する、馬鹿げた話である。・・・皆さんはどう思われますか??
この2点は、ゴルフ場関係者の方が改正するまで何度も申し上げていくつもりです。
ゴルフ会員権は今が購入のチャンスです! ”売買のご注文は是非、椿ゴルフに”
助けて下さい (^_^;) (本音)
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