1月の単純平均相場(約300コース)は、168万円で12月比+3万円と、令和4年(2022年)の平均値164万円を上回り、更に単月(昨年の2月・4月が166万円で最高値)でも2万円のアップで、物価高も何のその、予想を反して幸先の良い令和5年のスタートとなった。
昨年の12月に、このコーナーで下記の要因を取り上げ、
最近の電気・ガスを初めとする物価高がボディブローのように効いて来ているのかも、そんな予感がしないでもない。ガソリン価格は政府の援助(ガソリン税53・8%をカットすればいいのに)もあり落ち着きを見せているが、報道では物の値段が年末にかけて更に値上げラッシュという(何故、消費税を期間限定で廃止ないし下げないのか?)。これまで単純平均相場を押し上げてきた中間層の財布の紐は、今後は徐々に固くなっていくことが考えられる。
共同通信社が11月26日に消費者向け事業を手がける主要企業80社を対象に、来年の値上げと賃上げに関する緊急アンケートをまとめて発表したが、何と23%の企業が値上げを検討していると答えたという。原燃料高と円安に伴う製品価格引き上げの波が来年も続く可能性がある。一方、物価高を考慮した賃上げに前向きな企業は一部で、家計の負担感が増しそうだと、報じている。
更に気になる点は、千葉・静岡県は5割以上、茨城・栃木・群馬・山梨県は70%以上のゴルフ場に買いが全く入ってなく、都心から離れるほどそれが顕著になっている(下記参照)。料金も安いのでわざわざメンバーになる必要がないのである(名変料や年会費がもったいないということだ)。要するに首都圏に近いゴルフ場の会員権に買いが集中して全体相場を押し上げているということだ。
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・・・ ”来年も順風満帆に推移し続けるかと言えばそうでもなさそうだ。年末から年明けにかけて徐々に暗雲が漂いそうな予感がする”・・・と申し上げたが、申し訳ないが大きく外してしまったようだ。
要因は若者を中心にシニアや中間層を含め、ゴルフプレイヤーの層が厚くなってきたことだろうかと。弊社でも後に掲載するが、昨年のゴルフ練習場入場者(2021年4月〜22年3月)は1億人を突破し3年連続で増加、またゴルフ場入場者数は判明分(1161コース)で昨年比1・51%増と、ゴルフの人気振りを裏付けている。
需要と供給のバランスでゴルフの需要が伸びてきていることだけは間違いないようだ。物価高やまだまだ収まりを見せないコロナ禍の中ではあるが、このままゴルフ人気が続く限り今年も大きな落ち込みはないものかと思われる。
→ 過去1年のゴルフ会員権相場表グラフ
→ 過去10年間のゴルフ会員権相場表グラフ
続いて関東約150コース指定銘柄の動きですが、昨年8月4日の238万円(昨年の最高値)をピークに上下運動が激しく、12月に入って徐々に値下がり傾向になり節目の230万円を下回るかと思われたが、こちらも単純平均相場同様、1月は231万円
→ 233万円 → 234万円と3週連続で値上がりと順調なスタートを切った。
こちらは個人需要の大きい単純平均と比較して、どちらかと言えば法人需要が多いための今後の景気次第ということになる。貿易収支は赤字が続いているようだが、円安で大きく利益を伸ばした企業もあれば原油・原材料の高騰で価格に転嫁できずに大きく落ち込んでいる企業と様々だろうが、前者が積極的に動いて相場を支えているようだ。
東京都では、桜が丘CC、多摩CC、八王子CC、府中CC(現在、下降気味)が底堅く推移。神奈川県では、厚木国際CC、磯子CC、相模原GC、戸塚CC、平塚富士見CC、本厚木CC、レイクウッドGCに買いが集中して、相場上昇の牽引役となっているようだ(2020年比でほとんど倍近く上昇)。
今回、他県は割愛するが、各県の名門といわれるゴルフ場の会員権相場が底堅く一向に値下げに向かう様相を見せていない。このようなことから、今年前半は高値圏での推移が続くものと思われる。後半は前述通り景気次第ということになりそうだが、私も専門家では無いのでその辺の予想は個々にお任せしよう。
ところで、最近の日本、大企業(輸出産業)は利益を上げ温存、中小零細企業はギリギリの経営状態で倒産の一歩手前。光熱費等や物価高で何とか必死に生きている低・中間層、余り影響を受けない高給取りの層と、日本も貧富の差が顕著に現れて来たように思われます。
最近、”本当に日本大丈夫” とよく考えるようになってきた。結局、貧乏くじを引かされるのは、物価高の上、給料も上がらない低・中間層の庶民なのか(税金だけは着実に上がっている・・・税金って、何種類あるんだろう?)・・・岸田さん、これで良いんでしょうかね?
→ 関東約150コース指定銘柄1年・10年の平均相場
→ KGK保存版・10年推移(pdf)
話は逸れたが、ゴルフ会員権も”上げ放し”はあり得ない。こんな状況下で何処までも買い手が着いてくることは考えられないので、いつかは山が来る。それがいつなのか?私にも分からない。今年も兎に角、ご飯が食べられれば・・・せれで十分だ。コロナも戦争も早く終結に向かってほしいものです、唯々、今はそれを祈るばかりです。
*椿ゴルフも大変なんです、1年前から極端に取引件数が減ってます、是非、ご注文をお願い申し上げます。 (-_-;)
<参考資料> 日経新聞電子版に掲載された指定銘柄の会員権相場動向
平成31年(2019年)3月まで、2年間値上がり、4月〜7月まではほとんど変動なし
その後、令和元年(2019年)8月〜令和2年(2020年)12月まで、18ヶ月連続で値下がり
令和3年(2021年)に入り一転、12ヶ月連続での値上がり(昨年同月比)を続け
令和4年(2022年)に入っても値上がりは継続中と強気相場の展開 → 後半、やや弱気相場に
令和5年(2023年)、再び上昇相場に(高値圏維持)
・ゴルフ会員権 昨年12月関東圏価格、18カ月連続下落、売買は活発 |
令和3年1月20日掲載 |
・ 〃 1月、1年7カ月ぶり前年上回る 個人の買い下支え |
2月15日〃 |
・ 〃 2月、2カ月連続プラス 中小企業の買いも |
3月12日〃 |
・ 〃 3月、3・2%高 法人など需要堅調 |
4月15日〃 |
・ 〃 4月、15・6%高 昨年の反動と税込の総額表示で |
5月26日〃 |
・ 〃 5月、関東圏前月比1・6%高 |
6月25日〃 |
・ 〃 6月、前月比0・4%安 |
8月5日〃 |
・ 〃 7月、前月比で6・8%高、208万5千円 |
8月25日〃 |
・ 〃 8月、前月比で2・7%高、旅行の代替需要で |
9月16日〃 |
・ 〃 9月 前月比で0・9%安 3ヶ月振りに値下がり |
10月22日〃 |
・ 〃 10月、前月比で0・6%安 2カ月連続下落で211万円 |
11月19日〃 |
・ 〃 11月、関東圏0.5%高 3カ月ぶり上昇 |
12月28日〃 |
・ 〃 12月、前月比2・4%高の217万円 |
1月18日〃 |
・ 〃 21年、20年比で11・4%高 関東圏 |
〃 |
・ 〃 1月、前月比2・9%高 関東圏 |
2月16日〃 |
・ 〃 2月 前月比0・1%安 関東圏 |
3月18日〃 |
・ 〃 3月 前月比0・4%安の222万円 |
5月6日〃 |
・ 〃 4月 0・5%高 関東圏 |
5月25日〃 |
・ 〃 5月 1・2%高 11カ月連続で200万円を上回る |
6月23日〃 |
・ 〃 6月 2%高 法人向け回復続く |
7月22日〃 |
・ 〃 7月 2%高、法人需要が活況 |
8月26日〃 |
・ 〃 8月 0・2%高、法人需要一服 |
10月3日〃 |
・ 〃 9月 0・7%安、前月減6ヶ月振り 法人の買い一巡 |
10月18日〃 |
・ 〃 10月 0・1%安、2カ月連続下落 |
11月25日〃 |
・ 〃 11月 0・1%安、3カ月連続下落 関東圏 |
12月19日〃 |
・ 〃 12月 0・1%高、4カ月ぶり上昇 関東圏 |
2月1日〃 |
※日経新聞の発表が5月から「前年比」 → 「前月比」に変更、前年比では12月も値上がりで25ヶ月連続となります。
(恐らく、4月からの消費税込み表示変更により、比較対象が困難になったためかと)
以下は毎回掲載しております・・・暇つぶしに読んで下さい! (*^_^*)
とにかく、毎年書いておりますが会員権取引を活発にさせるにはメンバーのメリットを増やすこと、ゴルフ会員権の購入費用を下げることです。いくつかのゴルフ場は名変料の減額を行うようになりましたが、まだまだ高すぎる感があります。ゴルフ場経営者の皆さん、是非とも下記を読んで再考して下さい。
弊社でも毎月掲載しているが、基本的に売買されているゴルフ場会員権は関東で60%(名義書換可能コース434ゴルフ場中・下記参照)しかない。これじゃ〜活発な商いは到底無理であり、市場自体が消滅してしまう可能性だってある。
何が原因なのかはハッキリしている。”ゴルフ会員権”とは、”メンバー”とは何であるかを各ゴルフ場経営者の皆さんは再考してみるべきかと思います。自分で経営しているゴルフ場の会員権が10万円(1万円もある)でも売れないんですよ!・・・どう思いますか?
今後どうなるんでしょうか、預託金は返してくれないし売却も出来ないのに、年会費は納めなくてはいけない。それなのにビジターとプレー料金はそんなに変わらない。ゴルフ会員権の資産価値はゼロ、本当にこのままで良いんでしょうかね?
ゴルフ場経営者の皆さん、是非、下記を読んで再考頂けませんでしょうか、お願い致します。
今月も山梨・静岡県を含めた関東9都県(名義書換受付中のゴルフ場:434コース)で、買いが全く入っていないゴルフ場数の状況を下記の表にまとめてみましたが、”何と平均は約60%”(先月比−4)と6割のゴルフ会員権に興味が持たれていない現状が浮き彫りになった。
県 別 |
コース数 |
買いゼロ |
率 |
|
県別 |
コース数 |
買いゼロ |
率 |
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|
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東京・神奈川 |
46 |
12(16) |
26% |
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栃木県 |
63 |
49(52) |
78% |
埼玉県 |
53 |
24(24) |
45% |
|
群馬県 |
30 |
25(25) |
83% |
千葉県 |
83 |
47(48) |
57% |
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山梨県 |
24 |
14(16) |
58% |
茨城県 |
74 |
52(54) |
70% |
|
静岡県 |
61 |
39(39) |
64% |
※カッコ内は前月の買いがゼロのコース数
※買いゼロ=弊社相場表(1/31日現在)での「相談(10万円未満)」を含む。10万円未満の買値
はその殆どが1〜2万円と余りにもバカにした価格なので、ゼロコースとして数えております。
※共通会員権は含まず |
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これじゃ〜ゴルフ会員権相場が上がるわけがない。ゴルフ場関係者の皆さん、早くこのことに気付かないとゴルフ会員権は流通しなくなってしまうかも?
あくまで私的な見解ではあるが、名義書換料は流通相場の5〜10%までにして頂ければ、上記数字60%も10%以下になり、市場でも商いが活発になるかと。
会員の新陳代謝も進み若返れば、入場者増にも繋がる。少し長い目で見ればその方が得策ではないだろうかと・・・失礼しました、会員権業者も大変なんです、40%の奪い合いですから! (*^_^*)
下記をお読み下さい!
皆さん! 上記の表を見て会員権相場が上がると思いますか?
逆に、『 1万円でも売却できない会員権 』まで存在していますよ。バブルの時に、関東で一番安いゴルフ会員権は確か鹿沼CC(500万円弱)だったと記憶しています(小金井CCは約5億5千万円)。それが、1万円以下のゴルフ会員権だなんて!・・・タダで差し上げますと言っても・・・答えは
”いらない” 呆れてしまいます 』
ゴルフ人気は高まっているのに何故?、ゴルフ会員権を買わないのか、理由は下記の通りでしょう!
私が懸念を抱いている下記記事は、今後も継続して掲載していくつもりです
何度も何度も申し上げます、『私自身が考える最大の要因は、「ゴルフ会員権、そのものの価値観(メリット)の低迷」であると思う。今、会員権を買ってどんなメリットがあるのだろうか・・・皆さん、よく考えてみてください。』・・・一向に解決はしていないのである。
↓ ↓ 下記の点 よ〜くお考えになって下さい
今後の課題点として2点挙げてみよう、しつこく言うようではあるが、第1点は前述の通り、”ゴルフ会員権そのものの価値観の問題”であり、ネット会員や年間会員の台頭にある。会員権を購入しなくてもゴルフ場予約は簡単に取れるし、割安でプレーもできるようになり、メンバーになる意味合いが低下しつつある。ゴルフ場自身がそれを受け入れているのであるから全く持ってやっかいな話である。
第2点は、何度も申し上げるが名義書換料の高さだ、
ゴルフ場経営者の皆様にお願いがある、『50万円以下のゴルフ会員権が70%近くを占めるゴルフ場が数多くある中、名義書換料が会員権(売買)価格より高いゴルフ場』がほとんどである。
▼ 名変料を下げて下さい、いや、もっと安くしろ! 入会預託金制度は廃止に
▼ メンバーのプレーフィを安くし、ビジターとの差額を大きく
ゴルフ場名 |
売買相場 |
名変料 |
入会預託金 |
年会費 |
・鎌倉C |
10万円 |
49・5万円 |
200万円 |
3・96万円 |
・大相模C |
1万円 |
220万円 |
50万円 |
4・4万円 |
・長竹CC |
100万円 |
110万円 |
200万円 |
6・6万円 |
・箱根CC |
200万円 |
275万円 |
400万円 |
17・6万円 |
・横浜C |
240万円 |
440万円 |
600万円 |
13・2万円 |
*鎌倉CCは、昨年7月11日より名変料・入会預託金を値上げ、今年は年会費も値上げ
*売買相場及び名変料・年会費は、税込料金です(入会預託金には消費税は掛かりません)
・・・・(1月は神奈川県、1/31日相場表より) 。まだ々、山ほどありますよ! 一体「入会預託金」って何でしょうかね?最近は、年会費や名義書換料まで値上げするゴルフ場もある、とんでもない話である。
実際、会員権価格より年会費の方が高いゴルフ場が数多く存在する、馬鹿げた話である。・・・皆さんはどう思われますか??
この2点は、ゴルフ場関係者の方が改正するまで何度も申し上げていくつもりです。
ゴルフ会員権は今が購入のチャンスです! ”売買のご注文は是非、椿ゴルフに”
助けて下さい (^_^;) (本音)
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