帝国データバンク(平成27年11月4日付)によると http://www.tdb.co.jp/
「大分」 (株)ニューグリーンステイくじゅう(資本金1億8800万円、竹田市久住町白丹3866、代表飯田昌義氏、従業員19名)は、11月4日に大分地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
申請代理人は岩崎哲朗弁護士(大分市千代町2-1-23、弁護士法人アゴラ、電話097-537-1200)ほか8名。監督委員には松田健太郎弁護士(大分市中島西1-1-28、まつだ総合法律事務所、電話097-535-1515)が選任されている。
当社は1989年(平成元年)9月に滞在型リゾート施設の建設を目的として、地元自治体のほか、大手企業、地元企業などが出資する形で設立された。
97年に開場した「久住高原ゴルフ倶楽部」(18ホール、7180ヤード)の経営のほか、オートキャンプ場(150区画)の運営・管理、温泉施設を備えたコテージ(85室)の賃貸なども手がけ、2001年3月期には年収入高約3億3300万円を計上していた。
しかし、景気低迷の影響によりゴルフ場稼働率が低下するなか、他のゴルフ場との競合からプレー単価も下落。慢性的な赤字経営を余儀なくされるなか、2005年には金融機関に対して借入金の返済リスケジュールを要請するほか、会員に対して預託金償還期限の延長を要請するなどで運転資金を確保してきた。
その後も経営状態は好転せず、2013年3月期の年収入高は約1億9500万円にダウン。さらに、コテージの賃料について、運営委託先とのトラブルが浮上したほか、一旦、猶予を受けた預託金償還期限が迫り、自主再建を断念した。
負債は約63億円(うち預託金約40億4000万円)が見込まれる。
なお、ゴルフ場、オートキャンプ場、コテージの営業は継続中。
・・・・ ここまで ・・・・
久住高原GC URL=http://www.kuju-gc.net/ (表示方法)
平成9年7月開場、大分県竹田市久住町白丹3866、TEL:0974-64-3010
同GCは、大分自動車道・九重ICより45q、JR豊肥本線・豊後竹田駅から25分に位置し、九州随一、久住連山、阿蘇五岳、祖母山系を360度見渡すことが出来る、大パノラマの絶景リゾートゴルフコース。名湯・黒川温泉から最寄りのゴルフ場ということもあり、宿泊ゴルフ場として人気があったようだ。
会員募集は、350万円(預託金300万円、10年据置)で開始し、開場当時で約1000名の会員を集めたが、会員権の分割を行い現会員数は約2500名となっている。
会員権相場(名変料30万円:永久債登録は1万円=各税別、年会費無料)は、20万円売りに対して買いは10万円となっています。
なお、既報通りゴルフ場及びキャンプ場・コテージは営業を継続して行い、新たな支援先のもとで経営再建を進める考えのようです。
↓↓↓ 平成28年12月12日追加
久住高原GC、スポンサーに不動産事業やアパレル事業を展開のセムグループ
民事再生手続き中で「久住高原ゴルフ倶楽部」の経営会社・(株)ニューグリーンステイくじゅう(申請代理人=岩崎哲朗弁護士他、TEL:097-537-1200)のスポンサーに不動産賃貸やアパレル事業などを展開しているセムグループのマルマツ興産(株)が選定されたことが判明した(ゴルフ業界に初めての進出)。
セムグループ URL=http://www.sehm.co.jp/
本部=丸松セム(株)、福岡市東区多の津1-10-8、TEL:092-622-2050
代表取締役 八頭司和孝 氏
計画案の概要に関しては非開示のため詳細は不明だが、(株)ニューグリーンステイくじゅうは、資本金を100%減資し、新たな株式をマルマツ興産(株)に割り当てるとしている。
会員に対する再生条件は、
・退会会員には、預託金の数パーセントを弁済
・継続会員は、その弁済金が再預託される
ここまで日程が遅れたのは、熊本県で発生した地震の影響で当初予定していたスポンサーが撤退、新スポンサーの選定に時間を要したためのようだ。なお、債権者集会は12月27日締切りの書面投票と併用で、来年の1月27日に開催されるという。
↓↓↓ 平成29年2月9日追加
久住高原GC、セムグループ支援の再生計画案が可決
民事再生手続き中で「久住高原ゴルフ倶楽部」の経営会社・(株)ニューグリーンステイくじゅうの再生計画案の賛否を問う債権者集会が1月27日に開催され、出席債権者数75%、議決権総額85%の賛成多数で可決された(認可決定は2月中の予定)。
計画案の概要は、(株)ニューグリーンステイくじゅうは100%減資し、新たに発行する株式をセムグループのマルマツ興産(株)に割り当てる。
・退会会員:預託金の1・8%を弁済
・継続会員:弁済金を再預託
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