大阪金剛製砥(株)(資本金1億円、大阪市天王寺区上本町2‐1‐14、代表池内正彦氏、従業員1人)と、関係会社のスポーツネットワーク・ジャパン(株)(資本金6億円、同所、同代表、従業員15人)の2社は、平成16年1月16日に大阪地裁へ民事再生法を申請した。
申請代理人は今中利昭弁護士(大阪市中央区北浜2-5-23、電話06-6231-3210)ほか1名。
大阪金剛製砥(株)は、研磨材の販売を目的として1922年(大正11年)1月に大阪金剛商会の屋号で創業、38年(昭和13年)1月に法人改組し、43年6月に現商号となった。当初は大阪府河内郡、奈良県王子町に工場を設置し、砥石等各種研磨材、研磨機等の販売を主力に展開し、97年11月期には年売上高約15億4900万円を計上していた。
この間、93年10月にはスポーツネットワークジャパン(株)が会員募集・運営を行う形で奈良県吉野郡に約260億円を投下し、「グランデージゴルフ倶楽部」(27ホール)を開設、同ゴルフ場は、96年に「関西オープン」、98年には「日本プロゴルフ選手権」を開催するなど、近畿地区では有名なコースの一つにも数えられていた。
しかし、98年3月末には、主力の研磨材卸業務を関係会社に移管、以降はゴルフ場、及び関係会社をテナントとする不動産賃貸業を行っていたが、同ゴルフ場の預託金返還請求が相次ぐなど、再建に向けてグループ内で抜本的な処理を迫られていた。
スポーツネットワーク・ジャパン(株)は1963年(昭和38年)7月、大阪金剛製砥の販売部門として大阪金剛商事(株)の商号で設立後、89年7月に現商号となった。当初は研磨剤販売業務を主体に、マンション分譲事業(その後に分譲事業からは撤退)なども手掛け、ピーク時97年12月期の年収入高は26億7500万円を計上していた。
しかし、以降のグループ再編により、現在は「グランデージゴルフ倶楽部」の運営・管理企業となり、近年は預託金の返還請求が問題となっていた。
負債は、大阪金剛製砥が約312億8000万円、スポーツネットワーク・ジャパンが約291億6200万円だが、大阪金剛製砥の負債のうち、約260億円はスポーツネットワーク・ジャパンからの受入保証金である。
↓↓↓ 平成16年12月15日追加
グランデージGC・再生計画案が可決し認可決定
「グランデージゴルフ倶楽部」(27H、奈良県吉野郡吉野町色生810-1、TEL:0746-35-7788)の再生計画案の決議が、平成16年11月30日を期限とした書面投票で行われ、賛成多数で12月1日に可決。同日、大阪地裁より認可決定を受けたことが判明した。
再生計画案は営業譲渡型で、譲渡先は会員有志の出資(理事等30名、5億2000万円を出資)により設立するグランデージ(株)(奈良県大和高田市旭南町5-5=コースに移転予定、代表=中井隆男氏)で、11月25日付けで登記されている。
在籍会員については、平成17年4月1日をもって新会社がゴルフ場経営事業全部の営業譲渡を受け、会員の権利義務も承継する。会員権は、正会員権で1500万円、平日会員権で500万円をベースに、再生計画案認可確定後に分割するという。
↓↓↓ 平成29年4月20日追加
グランデージGC・代表者交代し経営会社も(株)Gエンタープライズに商号変更
「グランデージゴルフ倶楽部」の経営会社名がグランデージ(株)(中井隆男社長)から、3月19日付けで(株)Gエンタープライズ(浅井猛雅代表取締役社長)に商号変更となったことが判明した。
浅井氏(51歳)は、元々株主だったが昨年で10回目のクラチャンを獲得した現役のクラチャンでもあり、飲食業や不動産業など多角的に事業を展開している(株)アカナスホールディングス(大阪市西成区北開1-2-21、TEL:06-6562-5540)の代表者でもあるという。
グランデージGC URL=http://www.grandage.co.jp/ (表示方法)
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