一季出版(株)(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-12、TEL:03-5847-3366)発行のゴルフ特信(2月20日発行)調べによると、平成30年に経営交代か判明した国内ゴルフ場は32(29年は169コース)と大幅に減少したことが分かった。
※グループ内再編やメガソーラー転用による株式及び施設取得等は除いて集計
平成29年の大幅増は、アコーディア・ゴルフがファンドの(株)MBKP Resort(後にアコーディアと合併)にTOBにより買収された131コースが大半を占め、それを除くと38コースとなり実質前年比で5コース減となるものの、平成13年以降で最小となったようだ。
取得順では、(株)ジアス4コース(アイランドゴルフから)、アコーディア・ゴルフ4コース、市川ゴルフ興業2コースとなっている。但し、経営不振からメガソーラーに転用し廃業(廃業予定も含む)したゴルフ場は、弊社の調べでは7コース(前年14コース)となっており、前述通り、今回の集計には含まれていない。
外資系企業の買収は、29年のアジア系ファンドとなったアコーディアの131コースを除くと、28年は2コース(日本 → 韓国、韓国 → 韓国)、27年も2コースで、23年2コース、24年ゼロ、25年4コース(3コースはメガソーラー建設)、26年3コースと低調続きで、30年は3コース(日本
→ 韓国が2コース、日本 → 中国系が1コース)となっている。
売却企業から見ると、29年は僅か3ヶ月間で(株)アイランドゴルフが13コースを売却し注目を集めたが、30年も同様にアイランドゴルフが4コースを(株)ジアスに売却し最多。続いて明輝建設系列が2コースを韓国系に売却している。
・・・・ ここまでは、一季出版(株)調査を参照 ・・・・
※一季出版(株)では、「下記2コースのオーナー交代」を含めていませんが、弊社では含めてご案内致します。
↓↓↓ 平成31年1月に入って判明
下記2コースが昨年末に経営交代(オーナー交代)していることが判明しましたので追加いたします
・八幡カントリークラブ(千葉)、昨年末に合同会社TGRFが昨年末に取得し経営交代
・ジャパンメモリアルゴルフクラブ(兵庫)、昨年末に三甲(株)が取得し経営交代
下記データは追加分(八幡CC、ジャパンメモリアルGC)を含めた集計結果です
県別順では、
・岐阜県、兵庫県4コース
・福島県、群馬県、千葉県3コース
・北海道、茨城県、栃木県、2コース
営業形態では、
・34コース中29コースが会員制
・4コースがパブリック制
・1コースがセミパブリック制
形態別では、
・株式の売買、24コース(29年161コース)
・施設の売買、10コース(同7コース)
取得理由は、
・ゴルフ事業の拡大等
・メガソーラー基地の建設(今回の集計には含めず)
・多目的利用
売却理由は、
・経営再編、27コース
・法的整理、5コース(再生法2コース、破産1コース、更正法0コース、特別精算2コース
・競売、1コース
・その他不明、1コース
同紙では平成12年から経営交代のデータを集計しており、それによると平成30年まで延べ件数は1764コースとなったことも判明している。
ちなみに、経営交代に関する詳細記事は弊社で全て掲載(若宮GCのみ不掲載)しておりますので、下記「平成30年・経営交代が判明したゴルフ場34コース一覧」よりご覧になって下さい。
→ 参照 全国で閉鎖(完全・一時・一部)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
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