(株)帝国データバンクは2月8日に、2018年(平成30年)のゴルフ場経営業者の倒産(負債1000万円以上、法的整理)について集計・分析した結果をまとめて発表した。
帝国データバンク(平成31年2月8日付) http://www.tdb.co.jp/ より
1 2018年のゴルフ場経営業者の倒産は20件となり、2017年(12件)を上回ったことで、
2015年以来3年ぶりに増加に転じた。
2 負債総額は、923億1800万円。倒産件数と同様に、2015年以来3年ぶりの増加となった。
3 態様別では、
・破産9件(前年2件)
・特別清算2件(同4件)
・民事再生法9件(同6件)
「ゴルフ場経営業者の倒産動向調査(2018年)」
掲載元URL=https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p190201.pdf
(表示方法)
*リンク切れの場合はご容赦下さい
最後にまとめとして、下記のように締めくくっている
2018年におけるゴルフ場経営業者の倒産は、前年比66・7%増の20件となり、3年振りに前年を上回った。倒産の態様は、民事再生法の割合が高く、全業種の構成比3・1%に対して、同45・0%。法的整理後も事業を継続するケースが多いのがゴルフ場経営業者の倒産の特徴と言えよう。
倒産した企業は、1970年代から90年代の安定成長期に設立された企業が多く、倒産理由としては預託金の償還期限を迎えた或いは過去に償還期限を迎え期限延長していたゴルフ場が、資金工面できなかったケースが大半を占める。今後も預託金償還問題で法的整理による再建を目指す可能性がある。
2019年1月には、「富士御殿場ゴルフ倶楽部」を経営のサンユウ産業(株)が、預託金償還問題により民事再生法の適用を申請した。今後も同様の倒産が相次ぎ発生する可能性は否定できない。
<2019年の主な倒産>
上記掲載を含む、その他・2018年(平成30年)に倒産したゴルフ場(椿ゴルフ掲載)
・ 関東甲信越
・ その他 地方
ちなみに、帝国データバンクは”ゴルフ場経営業者951社の経営実態調査”の中で、「2018年の倒産件数は4月時点で13件となっており、すでに前年(12件)を上回っている。これは、リーマン・ショック以降で最多のペース」と、昨年5月18日に発表していた。
→ ゴルフ場経営業者951社の経営実態調査
参照資料
→ 1995〜2018年までののゴルフ場の法的整理・負債総額グラフ
※弊社のデータと帝国データバンクに相違がありますが、これは申請時と確定後の負債額や
閉鎖ゴルフ場や2度申請等を含むか含まないかの違いで生じたものです。
資料としては、正確な帝国データバンクをご利用下さい ・・・ (*^_^*)
→ ゴルフ場の跡地や遊休地を利用してメガソーラーを建設
→ 全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧
↓↓↓ 平成31年2月19日追加
一季出版(株)発行のゴルフ特信(2月18日発行、東京都中央区日本橋馬喰町2-2-12 TEL:03-5847-3366)の調べにより、平成30年のゴルフ場企業法的整理状況が判明した。
29年比で件数・コース数ともに4コース増となり、負債総額では210億円増。30年トータルの法的整理件数は13件、コース数は既設15コース、建設・認可0コース、負債総額539億円となっている。
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一季出版では、申請段階でゴルフ場経営に関与しない4件と2次申請(民事 → 破産)の朽木GCはカウントから外しているため、計18件から5件を引いて13件としてまとめています。
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→ 平成30年(2018年)ゴルフ場企業の法的整理13件負債総額は約539億円
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