東京商工リサーチ(平成30年8月16日付)によれば https://www.tsr-net.co.jp/
「埼玉長瀞ゴルフ倶楽部」(18H、埼玉県秩父郡長瀞町大字野上下郷3518、TEL:0494-66-1010)を経営の(株)緑友会(住所=同、設立昭和47年10月、平尾則人社長)は8月2日に、さいたま地裁から破産開始決定を受けたことが判明した。
埼玉長瀞GC URL=http://www.nagatoro-gc.com/(表示方法)
破産管財人には青山隆治弁護士(南浦和法律事務所、さいたま市南区南本町1-16-9、フォーラム南浦和7F、TEL:048-866-9708)が選任されている。負債総額は会員を中心に約88億円(平成29年9月期決算時点)。債権者数は現在調査中ながら1000人を超える見通しという。
埼玉長瀞GCは元々、別経営陣の(株)緑友会が計画していた「長瀞ロイヤルCC」を市川造園土木グループが買収し1988年(昭和63年)11月に開発許認可を取得、平成5年12月に「長瀞ゴルフ倶楽部」の名称で開場した。
会員募集は、特別縁故980万円から開始され、サラリーマン層を中心に人気となったが、最後には募集金額を2500万円から2000万円に値下げしたようだ。平成14年11月にゴルフ場名を現名称に変更して、運営会社を(株)さいたまリゾート産業(当時=横山英代表取締役)に委託。15年には会員権の分割を実施(多い人で7枚に分割)。
平成27年4月には、市川造園土木グループから離脱し同ゴルフ場の土地所有権者・(株)緑友会の代表取締役が、「市川勝俊氏」から「和田幹生氏」に交代していたことが判明。また、運営会社の(株)さいたまリゾート産業の代表取締役も交代していた。
→ 埼玉長瀞GC・市川造園土木グループから離脱
東京商工リサーチによれば、平成26年9月期は業務委託料を中心に売上高4516万円を計上し利益を確保したが、21億5247万円の債務超過に陥っていたという。会員権の販売は数年前から中止していたが、ゴルフ人口の減少などから利用客が伸び悩み、預託金の償還問題もあって今回の措置となったという。
ちなみに、同GCは平成27年10月頃から名義書換(旧・名義書換料10万円、年会費1万円=正会員で税別)を停止しており会員権相場は建っておりません。
なお、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は、平成30年12月4日午後1時30分。事件番号は平成30年(フ)第723号となっています。
↓↓↓ 平成30年8月22日追加
一季出版(株)(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-12 TEL:03-5847-3366)発行のゴルフ特信によれば、破産管財人の事務所の話として「(株)緑友会には資産がほとんど残っていない状況であり、債権者への配当は難しい」とのこと。
また、埼玉長瀞GCを現在も運営する(株)さいたまリゾート産業(峯島佳明代表取締役)は、「当社でゴルフ場営業を続ける。会員は従来通りプレーできる」と説明しているいう。
↓↓↓ 令和元年5月16日追加
令和元年5月31日をもって、埼玉長瀞GCを閉鎖、跡地にはメガソーラー計画か?
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