今年2月14日に自己破産申請した上毛森林都市(株)( 伊藤恭道社長)が経営する「上毛森林カントリー倶楽部」(18H、群馬県吾妻郡高山村中山6859-147、TEL:0279-63-2221)を、関東近県で4ゴルフ場を運営する(株)ノザワワールド(茨城県ひたちなか市馬渡西谷津3846、TEL:029-271-1116、野滓敏伸社長、)が取得し傘下に収めたことが判明した。
(株)ノザワワールド http://www.nozawaworld.co.jp/
一季出版(株)(東京都台東区浅草橋1-9-13 TEL:03-3864-7821)発行のゴルフ特信により判明したもので、同ゴルフ場資産を4月13日、ノザワワールドグループの合同会社NW-2(えぬだぶりゅうに、野滓康博代表社員)が取得したという(取得価格は不明)。
既に開場準備に着手しており、ゴルフ場名を「上毛カントリー倶楽部」に変更し、4月28日の仮オープン(プレーのみで食堂、浴室、ロッカーは使用不可)を目指しており、グランドオープンは6月1日を予定している。
ノザワワールドグループは、ゴルフ場事業・再生可能エネルギー関連事業・土木建築業・林地開発・太陽光売電事業・不動産賃貸業・飲食業・ホテル業・リサイクル事業・車輌リース事業・スイミングスクール・食品加工販売等、幅広い分野で事業を展開している会社。
ノザワワールドグループのゴルフ場取得関連ニュース
・平成16年8月、城里GC(旧・CC・ザーウイングス、茨城県)を取得
・平成19年12月、カワカミバレーCC(旧・カワカミヴィラージュCC、長野県)を取得
・平成21年1月、雲雀GC(旧・ロイヤルフォレストGC、茨城県)を取得
・平成26年9月、NSAJ(栃木県)を取得
・平成26年10月13日をもって、カワカミバレーCCを閉鎖
跡地にメガソーラー建設計画浮上
・平成26年11月30日をもって、雲雀GCを閉鎖
2ホール(練習場に)を残し、メガソーラー建設計画
・平成27年7月、袋田の滝CC大子C(旧・鷹彦スリーC、茨城)を取得
・平成28年4月、八ヶ岳CC(長野)を取得
破産管財人は、会員のプレー権(一代限り)を残すことを条件に数社の中からゴルフ場再生事業に実績のあるノザワフールドに決定したようだが、「立地面や会員のプレー権承継を条件としたことで譲渡価格はそれ相当にならざるを得なかった」としており、配当金は余り期待はできないとも話しているという。
既報通り、破産開始決定時の負債総額は債権者1077名(うち、預託金債権者1020名)に対して26億9415万円。また、会員の預託金が紙切れになってしまいましたね(単純平均で1債権者当たり250万円、上毛森林都市(株)の関係者はどう思っているのでしょうか?)。
おまけに一代限りのプレー会員権となれば、先々、市場が建っても(名義書換が再開)売却すら出来ず、年会費を納めながら自主退会するしかないですね。
→ 1995年〜2017年のゴルフ場倒産件数・負債総額の推移
ちなみに、バブル崩壊以降のゴルフ場倒産による負債総額は16兆8449億円となっています。
↓↓↓ 平成30年5月9日追加
上毛CC 新URL=http://www.jomo-cc.com/
↓↓↓ 平成30年5月23日追加
平成30年5月14日、破産開始決定を受けた上毛森林都市(株)は債権者に債権届出期間および債権調査期日を通知。債権届出期間は同年6月29日まで、債権調査期日は7月9日となっている。
既報通り、ゴルフ場は4月13日に(株)ノザワワールドの関連会社である合同会社NW-2に譲渡され上毛CCの名称で6月1日にグランドオープンする。この譲渡代金の入金により、債権者に対し若干の配当ができる可能性が高まったようだ。
↓↓↓ 令和元年5月17日追加(ノザワワールド関連情報)
ニュー・セントアンドリュースGC・ジャパン(NSAJ)を(株)東横インのグループ会社に売却
↓↓↓ 令和2年9月10日追加
上毛カントリー倶楽部(群馬)、令和2年の営業をもってゴルフ場を閉鎖
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