上毛カントリー倶楽部・年内で営業を終了し閉鎖

　「上毛カントリー倶楽部」（昭和51年開場、旧・上毛森林ＣＣ、18Ｈ、群馬県吾妻郡高山村中山6859-147、ＴＥＬ：0279-63-2221）が、今シーズンの営業をもって終了することが判明した。

　上毛ＣＣ　ＵＲＬ＝http://www.jomo-cc.com/（表示方法）

　同ＣＣホームページには、「ラスト　セルフ・スループラン　ただゴルフをするだけ」と題し、10月19日からラスト日までは、前金制で施設利用不可（食事・ロッカー・お風呂なし）で営業。料金は平日：3,990円、土・日祝日：5,980円と案内されている。

　同ゴルフ場は、上毛森林都市（株）が上毛森林ＣＣの名称で営業も、平成30年2月14日に同社が自己破産を申請。同年4月に城里ＧＣ（茨城県）等を経営するノザワワールドグループの合同会社ＮＷ-2が取得し、現名称に変更し現在に至っている。

　→ 上毛ＣＣの過去の経緯

　その後に関しては現時点では不明も、ゴルフ場は事業譲渡する予定のようだ。ちなみに、ノザワワールドグループ（中核会社＝（株）ノザワワールド、茨城県ひたちなか市馬渡西谷津3846、野澤敏伸代表取締役）ではこれまで7コースを取得しているが、3コースを閉鎖（上毛ＣＣ含む）、1コースを売却し残りは3コースとなる。

　ノザワワールドグループのゴルフ場取得関連ニュース

　　　・平成16年8月、城里ＧＣ（旧・ＣＣ・ザーウイングス、茨城県）を取得

　　　・平成19年12月、カワカミバレーＣＣ（旧・カワカミヴィラージュＣＣ、長野県）を取得

　　　・平成21年1月、雲雀ＧＣ（旧・ロイヤルフォレストＧＣ、茨城県）を取得

　　　・平成26年9月、ＮＳＡＪ（栃木県）を取得

　　　・平成26年10月13日をもって、カワカミバレーＣＣを閉鎖
　　　　跡地にメガソーラー建設計画浮上

　　　・平成26年11月30日をもって、雲雀ＧＣを閉鎖
　　　　2ホール（練習場に）を残し、メガソーラー建設計画

　　　・平成27年7月、袋田の滝ＣＣ大子Ｃ（旧・鷹彦スリーＣ、茨城）を取得

　　　・平成28年4月、八ヶ岳ＣＣ（長野）を取得

　　　・平成30年4月、上毛ＣＣを取得

　　　・令和元年1月、ＮＳＡＪを東横イングループに売却

　（株）ノザワワールド　http://www.nozawaworld.co.jp/　（上毛ＣＣを除く3コース）

　　　※八ヶ岳ＣＣはパブリック、上毛ＣＣも含め他2コースは名義書換停止中のため会員権相場は建っておりません。

　ちなみに、群馬県ではこれまで18コース（9Ｈ、一部閉鎖含む）のゴルフ場が閉鎖、内9コースがメガソーラーに転用となっている。今年入ってからは「高崎市民ゴルフ場」（12Ｈ）、「21センチュリーＣ富岡ゴルフコース」（18Ｈ）が閉鎖しており、上毛ＣＣで3コース目となる。

　コロナ禍の影響も含め、近隣ゴルフ場との価格競争やゴルフ人口の減少等、今後もゴルフ場経営の厳しさが続きそうで、悲しいことだが特に都心から離れたゴルフ場の閉鎖が増えていくものと思われる。

　→ 群馬県で閉鎖したゴルフ場（椿ゴルフ調べ）

　なお、一季出版（株）（ＴＥＬ：03-5847-3366）発行のゴルフ特信（6557号）によれば、同じ群馬県内にある「ゴルフクラブスカイリゾート」も閉鎖中で、同ＣＣのホームページには8月18日付けで、「当クラブの給水ポンプの故障及び新型コロナウイルスにより、誠に勝手でございますが今シーズンの営業を終了させて頂きます。よろしくお願い申し上げます」と案内されているという。

　ＧＣスカイリゾート　ＵＲＬ＝http://www.gcsr.jp/　（11月6日現在、ＨＰも閉鎖中）

　「同ゴルフ場はパブリックでもあり、詳しい案内は出ていないが、事業継承を模索していた時期もあるなど環境の変化でクローズとなったようだ」と、同出版は報じていることから、今後の行方が注目されるところだ。

　　　　　↓↓↓ 令和2年12月1日追加

　上毛ＣＣ、11月29日をもってゴルフ場の営業終了、跡地にメガソーラー計画？

　既報通り、今シーズンの営業をもって終了することを表明していた「上毛カントリー倶楽部」（18Ｈ、群馬県吾妻郡高山村中山6859-147、ＴＥＬ：0279-63-2221）だが、11月29日をもってゴルフ場の営業を終了したことが分かった。

　一季出版（株）（ＴＥＬ：03-5847-3366）発行のゴルフ特信は、同グループの関係者の話として、「太陽光発電事業者の合同会社ＮＲＥ-46インベストメント（東京都港区）に事業を引き継ぐ予定で、ゴルフ場用地には太陽光発電施設所有目的に令和36年12月31日までの期限で地上権設定している」と報じている。

　ネットで「合同会社ＮＲＥ-46インベストメント」を検索してみたところ、同社はアジア太平洋地域で再生可能エネルギー事業に取り組むヴィーナ・エナジーグループで、同グループの日本再生可能エネルギー（株）がＮＲＥ-46の代表社員を務めるている。

　同社は、岡山県真庭市福谷・神代・荒田周辺のゴルフ場を含む約230ヘクタールで太陽光発電施設の建設を計画しているようだ（仮称、真庭太陽光発電事業、最大出力68・64ＭＷ）。

　ヴィーナ・エナジーグループ　ＵＲＬ＝https://venaenergy.co.jp/

　なお、同出版では、上毛ＣＣ跡地での事業は建設着手まで時間を要するとみられており、まだ具体的な計画は発表されていないとも報じている。

　ちなみに、ノザワワールドグループは「菅平グリーンゴルフ」（18Ｈ、長野県須坂市仁礼町峰の原3153、ＴＥＬ：0268-74-2450）を、令和2年3年4月2日に取得する旨を同ゴルフ場の親会社である（株）守谷商会が11月26日に発表している。

　→ ノザワワールドグループが菅平グリーンゴルフを取得