令和5年(2023年)のゴルフ場企業法的整理状況を月別・県別にまとめていきます。昨年(令和4年)のゴルフ場企業法的整理状況は、一季出版(株)(TEL:03-5847-3366)発行のゴルフ特信の調べにより、1月末には発表されるかと思います。
弊社集計での令和4年の法的整理ゴルフ場は、
・ 船坂GC経営の(株)船坂ゴルフ場(兵庫、1月14日、負債約16億円、破産)
・ 白浜GC(和歌山)経営の白浜開発(株)(7月25日、負債約9・57億円、民事再生)
・ 秋葉GC(愛知)経営の(株)秋葉GC(8月9日、負債不明、民事再生)
・ 植木CC(熊本)経営の(有)友宝開発(12月21日、負債約12・3億円、破産)
・・・・の4コースのみ。
※令和5年3月8日追加
上記、「弊社集計での令和4年の法的整理ゴルフ場・・4コースのみ」としましたが、新たに「安八CC」(岐阜県)の元運営会社・長良川(株)が1月20日に破産手続き開始決定を受けていることが判明(負債総額は約2億円)。
なお、秋葉GC関連で同グループの茶臼山GC・ブナの嶺GCは、1件として集計しておりますので、正確には、倒産件数7件(コース数同)で、負債総額は58億円となりましたので訂正させて頂きます。
・令和4年(2022年)のゴルフ場企業法的整理、件数7件、負債58億円
令和4年(2022年)は、4コースで約38億円で大幅に減少したようです(秋葉GCの負債総額が現時点で不明のため、確定値ではありません。判明次第に掲載いたします)。バブル崩壊以降でのこれまでの最少は令和3年の107億円であったことから、令和4年で更新されそうです。
勘違いしないで下さいね、法的整理が減っているということはゴルフ場の経営が良くなった?・・・ではありません。最近は法的整理を行わず、ゴルフ場自体を売却し経営交代に至るケースが増えていることなどから、法的整理件数の増加が止まっただけです。
↓↓↓ 令和5年1月13日追加
・植木カントリークラブ(熊本)、経営の(有)友宝開発が破産手続き開始を受けていたことが判明
*令和4年12月21日付けだったため、上記の通り昨年の法的整理ゴルフ場に組み入れました。
↓↓↓ 令和5年2月3日追加
・榛名の森カントリークラブ(群馬)、2月23日をもってゴルフ場を閉鎖、跡地にメガソーラーか?
↓↓↓ 令和5年2月7日追加
・五島カントリークラブ(長崎)、投資会社(株)こうどうホールディングスの傘下に経営交代
↓↓↓ 令和5年2月10日追加
・トミーヒルズゴルフクラブ 鹿沼コース(栃木)、今年の2月14日をもってゴルフ場の営業を終了
↓↓↓ 令和5年2月14日追加
・加西インターカントリークラブ(兵庫)、韓国系企業にオーナーが交代していたことが判明
↓↓↓ 令和5年2月16日追加
・茨城ロイヤルカントリー倶楽部(茨城)、令和4年の12月に丸善グループの傘下になっていたことが判明
↓↓↓ 令和5年3月2日追加
・令和4年(2022年)、経営交代したゴルフ場は193コースで前年比+170コース
< 参照資料 >
→ 全国で閉鎖(完全・一時・一部)したゴルフ場一覧(都道府県別に掲載)
→ ゴルフ場跡地を利用してメガソーラー事業に参入する企業
→ バブル崩壊から平成30年3月末・県別の全国法的整理数、詳細はこちら
ちなみに、令和4年の全国閉鎖ゴルフ場は7コース(9H含む、令和3年は6コース)。但し、令和5年以降に閉鎖することが判明(予定も含む)したゴルフ場が下記の5コースとなっている。
なお、弊社集計ではこれまでに271コースが閉鎖(内9H・12Hショートコース等は47コース)。詳細は上記「全国で閉鎖したゴルフ場一覧」を参照下さい。
昨年は、所謂”3密を避ける”場所という意味でゴルフ場入場者も増加に転じてきました。今年に入っても感染者数が増加傾向にあるようで、今後どうなるかは全く見当も付きませんが、大幅な入場者減少には至らないのではないかと推測されます。
但し、地方の採算性の低いゴルフ場は経営交代や閉鎖が今後も続くのではないかと思われます。なお、メガソーラーへの転用は買取価格の低下によりかなり減少傾向にあります。
令和5年も随時、全国のゴルフ場倒産(民事再生法、会社更生法、特別精算、競売)・経営交代・買収関連の最新情報を掲載していきますので、よろしくお願い致します。
令和5年も随時更新していきます。1月12日現在、ニュース件数がが少ないため、最新(令和5年)はしばらくの間、令和4年のニュースに組み入れて掲載しておきます。今後、徐々に変更していきますので、その間は、ご勘弁下さい。
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