令和3年及のゴルフ場企業法的整理状況を月別・県別にまとめていきます。昨年(令和2年)のゴルフ場企業法的整理状況は、一季出版(株)(東京都中央区日本橋馬喰町2-2-12 TEL:03-5847-3366)発行のゴルフ特信の調べにより、今月末には発表されるかと思います。
弊社集計での令和2年の法的整理ゴルフ場は、「小川CC」(埼玉、6月26日、負債約24億円、民事再生)、「美岳CC」(岐阜、11月6日、負債約31億円、民事再生法)、「菅平グリーンG」(長野、12月21日、特別清算、負債約4億円)の3コースのみで、負債総額は約58億9200万円となっています。
令和元年は、6コースで547億円であったことから、大幅に減少したようです。バブル崩壊以降でのこれまでの最少は平成29年(2017年)の9コースの329億円ですから、これを下回り最少を更新したようです。
*ザ・クイーンズヒルGCは、12月7日民事再生 → 令和3年1月5日会社更正法移行で含めず
↓↓↓ 令和3年1月6日追加
・ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡)、民事再生法から会社更生法に移行
↓↓↓ 令和3年1月19日追加(昨年12月15日に経営交代したことが1月に判明)
・金沢ゴルフクラブとチェリーゴルフクラブ金沢東コース(共に石川)を(株)明輝建設が取得
↓↓↓ 令和3年1月21日追加(東北ゴルフ連盟・TGAの調べより)
・2020年・東北6県の延べゴルフ場入場者数は308万2230人、前年同期比3・12%の減少
↓↓↓ 令和3年1月25日追加
亀山湖カントリークラブ(千葉)、経営の(株)東京ベイサイドリゾートが特別清算手続開始を申立
↓↓↓ 令和3年2月9日追加
令和2年(2020年)、経営交代したゴルフ場は28コースで、2011年以降最少
↓↓↓ 令和3年2月15日追加
令和2年・ゴルフ場倒産件数は4件で負債総額は約228億円、バブル崩壊以降最少を記録
< 参照資料 >
→ 全国で閉鎖(完全・一時・一部)したゴルフ場一覧(都道府県別に掲載)
→ ゴルフ場跡地を利用してメガソーラー事業に参入する企業
→ バブル崩壊から平成30年3月末・県別の全国法的整理数、詳細はこちら
ちなみに、令和2年の全国閉鎖ゴルフ場は9コース(9H含む)。令和元年は12コースとなっています。ちなみに、弊社集計ではこれまでに255コースが閉鎖(内9H・12Hショートコース等は47コース)。詳細は上記「全国で閉鎖したゴルフ場一覧」を参照下さい。
昨年は新型コロナの影響で減益ゴルフ場も増えたようですが、今年も同様にコロナ禍の中、地方の採算性の低いゴルフ場は経営交代や閉鎖が続出するのではないかと思われます。なお、メガソーラーへの転用は買取価格の低下によりかなり減少傾向にあります。
令和3年も随時、全国のゴルフ場倒産(民事再生法、会社更生法、特別精算、競売)・経営交代・買収関連の最新情報を掲載していきますので、よろしくお願い致します。今年最初のニュースは、1月6日の「ザ・クイーンズヒルGC(福岡)、民事再生法から会社更生法に移行」のニュースでした。
令和3年も随時更新していきます。1月21日現在、ニュース件数がが少ないため、最新(令和3年)はしばらくの間、令和2年のニュースに組み入れて掲載しておきます。今後、徐々に変更していきますので、その間は、ご勘弁下さい。
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