「亀山湖カントリークラブ」(18H、千葉県君津市川俣346-2、TEL:0439-39-3131)を経営の(株)東京ベイサイドリゾート(代表清算人:山田学 氏)は、令和3年(2021年)1月21日開催の臨時株主総会をもって解散し、千葉地方裁判所に特別清算手続開始を申し立てたことが判明した。
亀山湖CC URL=http://kameyamako-cc.co.jp/ (表示方法)
ゴルフ場事業は、同年4月1日に会社分割手続を利用して新設する新会社に承継する予定で、会員は新たな入会金等の負担なく、継続して利用可能と説明している。1月21日に関東ゴルフ会員権取引業協同組合(KGK)に同クラブより通知があり判明したもので、同日より名義書換は停止するという。
特別清算及び会社分割手続きは、植松泰子弁護士(シティ法律事務所、東京都港区虎ノ門1-1-28 東洋不動産虎ノ門ビル2階、TEL03-3580-0123)に委任されている(同弁護士は、下記、民事再生申請時の申請代理人の一人)。
負債総額は預託金債権者約450名(預託金合計13・2億円)と金融機関に対して約20億9800万円。会員など債権者への弁済は協定案により決まるが、一括で弁済する予定で新会社には預託金は引き継がれないという。
東京ベイサイドリゾートは、平成元年8月に県内の大手建設業者であった(株)内野屋工務店(千葉市中央区)が主体となり、ゴルフ場経営を目的として設立された。君津市内の亀山湖南側で会員制のゴルフ場を開発し、平成8年11月に「亀山湖カントリークラブ」をオープンしていた。
その後、平成10年6月には(株)内野屋工務店が破産宣告を受けたことや、競合激化などから業績は悪化、ゴルフ場開発にともなう多額の借入金返済や預託金の償還が重荷となり、平成17年8月4日に東京地裁へ民事再生法を申請。平成19年1月10日に自主再建型の再生計画案が可決し、同日、認可決定を受けていた。
計画案では、退会会員は一般債権者と同様に”2億5000万円超は99・5%カット”(2億5000万円以下は95%カット)で、残りを平成19年〜22年の各年5月末に均等分割(計4回)で弁済。継続会員は73・5%カットで、残りの26・5%を新預託金(平成23年3月末まで据え置き、抽選弁済採用)にすることになっていた。
→ 亀山湖CCの過去の経緯
同CCは、圏央自動車道・木更津東ICより20qに位置し、亀山湖周辺の自然美を全周に望むことができる丘陵コース。ネットの予約サイト等の口コミでは、メンテナンスやスタッフの対応の良さで4〜5点(5点満点)の高評価受けている。
参考までに、同CCの会員権相場(1月22日現在、会員数は約450名、名義書換料33万円、年会費3・3万円=正会員で税込)は、30万円の売りに対して買いは”ゼロ”と低位で低迷気味だったようだ。
↓↓↓ 令和3年1月27日追加
東京商工リサーチ(1月27日付) https://www.tsr-net.co.jp/ より
1月25日、弊社発表の「亀山湖カントリークラブ」の経営会社・(株)東京ベイサイドリゾートの特別清算申請に関して、東京商工リサーチは1月27日付けで下記のように報じたので追加掲載致します。
申請代理人は植松泰子弁護士ほか2名(シティ法律事務所)で、負債総額は債権者約450名に対して約20億9800万円という。
2010年2月に再生手続が終結したが、近年は周辺ゴルフ場との競争激化、リーマン・ショック、東日本大震災、台風被害などの影響で経営状態が大幅に悪化していたところに、コロナ禍の影響を受け業績が一層落ち込み、債務弁済が困難な状況に陥ったことを申請理由として報じている。
また、リソルホールディングス(株)(東京都新宿区)をスポンサーに選定し、2020年12月25日に亀山湖CCの事業承継に関する契約を締結したとしており、新設会社名(承継会社)は(株)亀山湖カントリークラブだという。
リソルホールディングス(株) URL=https://www.resol.jp/
↓↓↓ 令和3年2月18日追加
リソルグループが4月1日から、亀山湖CCの運営開始
リソルグループは2月17日、昨年12月25日の(株)東京ベイサイドリゾートの新設会社株式譲渡による事業承継契約に基づき、4月1日から「亀山湖カントリークラブ」(千葉県君津市)の運営を開始する旨を自社ホームページで発表した。
「リソルグループの新体制のもと、引き続き当クラブを通じてやすらぎと交流の場として多くのゴルファーに楽しんでいただけるように、質の高いサービス提供につとめてまいります」とのこと。
同日より、「亀山湖カントリークラブ」 → 「木更津東カントリークラブ」に名称変更
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