「大田原ゴルフ倶楽部」(経営=黒羽ゴルフクラブ(株)、18H、栃木県大田原市八塩517、TEL:0287-54-2121)が、入場者の減少による売り上げの大幅減で、営業を継続して行くには厳しい状況下にあることから、平成28年12月一杯でゴルフ場を閉鎖することが判明した。
→ 大田原GC URL=http://www.otawara-gc.com/ (表示方法)
同GCは、地産グループのゴルフ場として昭和50年5月に報知チサンCCの名称で開場(当時は27ホール)。その後、昭和62年にチサンCC黒羽に名称変更したが、地産が平成14年8月26日に会社更生法の適用を申請し、PGMグループの傘下となった。
しかし、平成18年2月にPGMグループから現経営母体会社である(株)染宮製作所(さいたま市桜区田島9-19-6、TEL048-710-8041、染宮公夫代表)に売却され、ゴルフ場名を大田原GCに変更するとともに、27ホール営業から18ホール営業に縮小され現在に至っている。
→ チサンCC黒羽を(株)染宮製作所オーナーが買収
染宮製作所は昭和14年の創業で、カメラやOA機器のボディ等を製造し、中国にも生産工場を設けるなど、事業を拡大している会社。同社は、平成18年5月にもロイヤルCC(栃木)を取得しており、大田原GCの会員(約400名)には同CCへの転籍を案内しているという。
→ (株)染宮製作所 URL=http://www.somemiya.co.jp/
一季出版(株)出版(東京都台東区浅草橋1-9-13 TEL:03-3864-7821)発行のゴルフ特信(6012号)によれば、継承するのはプレー権のみで、預託金について平成35年が返還期日なのでそれ以降になる模様だが、36年以降の返還方法は今のところ明示していないという。
ちなみに、(株)染宮製作所はロイヤルCCの隣接地や平成26年12月に閉鎖した18ホール、大田原GCの閉鎖9ホールを利用してメガソーラーを建設しており、大田原の用地もメガソーラーに転用される可能性が高いようだ。
参考までに、今回の大田原GC閉鎖により、栃木県でのゴルフ場閉鎖は13コース目となったが、そのほとんどがメガソーラに転用となっている。ゴルフ人口の低迷を背景に、採算の厳しいゴルフ場がメガソーラーの用地にとって代わる構図が相次いでいるようだ。
栃木県で閉鎖したゴルフ場(平成28年10月27日現在)
*閉鎖日順ではありません、あいうえお順に列挙しております。
*参照資料 → ゴルフ場の跡地や遊休地を利用してメガソーラーを建設
なお、大田原GCの会員権相場(名変料30万円、年会費2万円=格税別)は、売り買い共に”ゼロ”と、会員権相場が建っていない状態が続いていた。
↓↓↓ 平成28年12月20日追加
全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
↓↓↓ 平成29年6月26日追加
大田原GC、太陽光発電の建設が延期となり暫定営業中
既報通り、平成28年12月一杯でゴルフ場を閉鎖する予定だった、「大田原ゴルフ倶楽部」(経営=黒羽ゴルフクラブ(株)、TEL:0287-54-2121)だが、太陽光発電に関する手続きなどが滞り、建設できるのは早くても2年後ということから閉鎖を取り止め、今年2月から暫定営業を行っていることが判明した。
但し、レストランやロッカー・浴室も使用不可で、シャワールームもなし。キャディバッグの積み降ろしを含めオールセルフで、利用客は弁当などを持込みできるが、カップラーメンだけは自動販売機で提供しているという。
以前よりコースは整備され人気となり、土・日祝日には1日100人ほどの利用があり、比較的順調な運営を行っているようで、暫定営業期間か延長となる可能性もあるようだ。なお、旧会員のプレーには、平日2,500円(ビジター3,000円)、土・日祝日4,000円(ビジター5,000円)の割引料金を適用しているという(火曜と水曜は定休日)。
↓↓↓ 令和7年2月7日追加
大田原GC、令和6年9月末で暫定営業を終了、太陽光発電建設に目途で
既報通り、少人数スタッフによ る暫定営業を行っていた「大田原ゴルフ倶楽部」( 経営=黒羽ゴルフクラブ梶jが、同施設建設の準備も整いつつあるようで、昨年9月末をもって暫定営業を終了したことが判明した。
閉鎖表明当時、会員には同じ染宮製作所グループのロイヤルCC(18H、TEL:028-674-3321)への転籍を案内。関係者によると継承したのはプレー権のみで、預託金についてはロイヤルCCには引き継がず、(大田原GCの)事業会社で、以前から約束している平成35(2023)年まで預託金の返還を延長し、その後返金等の対応にあたっていたという。
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