黒磯カントリー倶楽部(昭和50年7月開場、18H、栃木県大田原市河原2008、TEL:0287-59-0211)を経営する(有)黒磯カントリー倶楽部は、平成25年3月末日をもってゴルフ場を閉鎖することが、同年2月に会員へ宛てた案内文により判明した。
案内文の中で閉鎖理由を下記のように述べている。
同CCは長引く不景気や国内のゴルフ人口の滅少、東日本大震災、原発の風評被害等、ゴルフ場を取り巻く極めて厳しい経営環境の中、預託金なしの新規会員を募るなど、生き残りをかけた運営努力を統けてきたが、継続して発生する営業損失を解消する目処が立たず、ゴルフ場事業を継続することは困難な状況のため、ゴルフ場を閉鎖いたすこととなリました。
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また、本年4月(年会費の支払いが4月までのため)までは、矢板カントリークラプ(栃木県矢板市平野1364、TEL:0287-44-1121)を会員として利用可能で、5月以降は年会費(2万5200円)を支払うことを条件に、矢板CCに会員登録出来る旨を案内している。
矢板CCは、ユニマットリパティー(株)が経営していたが、平成22年6月1日にさがみ典礼等で知られる冠婚葬祭業のアルファクラブグループのコンサルティング会社・むさしのコンサルティング(株)に営業譲渡され経営交代しており、黒磯CCとは系列コースとなる。
黒磯CCのオープン当時の母体会社は中川鉱油(株)で、経営は富国開発(株)が行っていたが、母体会社が昭和和53年に破綻したことから、松戸パブリックゴルフ(千葉)を経営していた(株)松戸パブリックゴルフが富国開発の経営を引き継いだが、平成18年8月に富国開発が自己破産を申請(負債総額約45億円)。
管財人からコース用地及びクラブハウス等の不動産を、都内の総合デベロッパーがゴルフ場経営等を目的に設立した(株)GREENTRUST(高橋正明代表取締役)が推定約2億円で買収した。
その後、経営会社の交代があり、平成21年5月に結婚式場や葬儀場を経営するアルファクラブ武蔵野(株)(さいたま市見沼区上山口新田53-1、神田成二代表取締役社長)が同CCのの保有会社・(有)黒磯カントリー倶楽部を傘下に収め、現在に至っている。
正式な会員数は不明だが、会員は全て無額面のプレー会員権になっており、預託金債務はないと思われる。ちなみに、旧・松戸パブリックゴルフの元・経営会社(代表者清算人 實川高由氏)は今年の1月30日に千葉地裁より破産手続き開始決定を受けている。
黒磯CCの過去の経緯
→ 平成18年8月25日、黒磯CC経営の富国開発(株)が自己破産を申請
→ 破産管財人管理下の元で韓国系の北星商事が運営も、その後に頓挫
→ 平成19年8月、(株)GREENTRUST(高橋正明代表取締役)が買収
→ 平成21年5月1日、黒磯CCをアルファクラブ武蔵野(株)が取得し又々経営交代
今後ゴルフ場を売却するのか、他目的で利用するのか、詳細に関しては明らかになっていません。
詳細は分かり次第掲載させて頂きます。
尚、栃木県では既に下記2コースが廃業している。
・ヴィレッジ那須GC 平成24年10月中旬、震災の被害甚大でゴルフ場としての再開を断念
・新・ユーアイGC 平成25年1月28日、競売により経営交代し廃業、飼料作物の生産農地に
↓↓↓ 平成25年3月13日追加
他社から買収話が多くあったようだが、1社から強い引き合いがあり用地売却が決まったようです。売却先は明らかにしていませんが、ゴルフ場としての利用は考えていないようでメガソーラー等、多目的の用途を検討しているという。
→ ゴルフ場跡地を利用してメガソーラー基地を建設(参照資料)
↓↓↓ 平成28年12月20日追加
全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
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