隨縁カントリークラブ鬼怒川森林コース(栃木県塩谷郡塩谷町船生8533、TEL:0287-47-1511、運営=(株)隨縁リゾート)は、8月31日をもって営業を終了し、翌9月1日に閉鎖・廃業する旨を、5月26日付けでゴルフ場ホームページに案内していることが判明した。
隨縁CC鬼怒川森林C URL=http://www.zuien-kinugawa.com/ (表示方法)
鬼怒川森林コース閉場のお知らせ
平成26年5月26日
鬼怒川森林コース
支配人 田中 敦士
当クラブは開場以来多くのお客様にご利用頂いてまいりましたが、諸般の事情により平成26年8月31日をもちまして「隨縁カントリークラブ鬼怒川森林コース」の営業を終了し、閉場することとなりました。
長年にわたりご愛顧いただき、従業員一同心から深く感謝申し上げます。また引き続き隨縁グループのゴルフ場をご利用いただきますようお願い申し上げます。
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同CCは、野村證券グループの野村不動産(株)が母体となり、平成元年9月に鬼怒川森林CCとしてオープンさせたが、平成17年3月にクラブラブを解散しパブリック制に移行後、同年4月にホテルモントレーグループに売却され現名称で運営されてきた経緯をもつ(預託金会員はゼロで年次会員のみ在籍)。
→ 隨縁CC鬼怒川森林Cの過去の経緯
一季出版(株)(東京都台東区浅草橋1-9-13 TEL:03-3864-7821)発行のゴルフ特信(5706号)によると、地元の塩谷町は「同CCの用地を利用したメガソーラー計画があるが、詳細は知らない」と答えているようだ。
またゴルフ場サイドも「売却先はお教え出来ないが、ゴルフ場として営業を再開することはない」と話しているという。売却代金に関して業界関係者は「8億円程度ではないか」と推定しているらしい。
なお、栃木県では隨縁CC鬼怒川森林Cを含め、これで7コースがゴルフ場を完全閉鎖したことになる。うち6コースが跡地を利用してメガソーラーを建設することも判明している。
栃木県で完全閉鎖したゴルフ場
このようにゴルフ場を閉鎖しメガソーラーに転用する現象は全国各地で広がっており、完全閉鎖に至らずとも一部ホールを閉鎖、遊休地を利用など様々だ。ゴルフ場経営がいかに厳しい状況に陥っているかがうかがえる。これからも立地条件の悪いゴルフ場を中心に閉鎖ゴルフ場は増えそうだ。
参照資料 → ゴルフ場の跡地や遊休地を利用してメガソーラーを建設
参考までに、隨縁グループは現在11コース(鬼怒川森林C含む)を経営している。
→ 隨縁グループゴルフ場 URL=http://www.zuien.net/
↓↓↓ 平成26年11月17日追加
11月12日付け下野新聞によると、
下野新聞 URL=http://www.shimotsuke.co.jp/
「隨縁カントリークラブ鬼怒川森林コース」の跡地約108ヘクタールに、県内最大級となる出力約3万5000KW(35MW)のメガソーラーが建設されることが判明した。
敷地面積のうち、全18ホールのコース部分とクラブハウスや駐車場跡地計約50ヘクタールにパネル約13万4000枚を設置する。来年6月に着工、2年後の平成29年春の稼働を目指すという(予定、投資額や年間予定発電量は非公表)。
事業主体は、米国の大手証券会社・ゴールドマン・サックスグループの関連会社など複数の企業が投資目的で出資している、目的会社・鬼怒川キャピタル(東京都港区)という。
↓↓↓ 平成27年4月2日追加
足利銀行は、「旧隨縁カントリークラブ鬼怒川森林コース」で実施される栃木県内最大級(約35MW)のメガソーラー事業に対するプロジェクトファイナンスを、(株)常陽銀行との共同により組成した旨を自社ホームページで平成27年3月30日発表した。
事業者名は「合同会社鬼怒川キャピタル」(東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー)で、組成金額は90億円となっている。
発表元 URL=http://www.ashikagabank.co.jp/news/pdf/abk_q1903.pdf
↓↓↓ 平成28年12月20日追加
全国で閉鎖(完全閉鎖・一時閉鎖・一部閉鎖)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
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