「新白河ゴルフ倶楽部」(18H、福島県白河市表郷金山正殿山1、TEL:0248-32-2215)が平成30年3月30日をもって閉鎖し、メガソーラーに転用することが弊社に寄せられた同GCの会員様からのメールにより判明した。会員には9月下旬に書面にて閉鎖の案内を送付したという。
新白河GC URL=http://www.sgc-golf.jp/ (表示方法)
本日、ゴルフ場に電話をし確認したところ間違いなく、来年の3月30日をもって閉鎖し、跡地にメガソーラーを建設するということでした。但し、メガソーラーの事業主体や規模等に関しては現時点では不明です。
同GC(全長6906Y、P72)は、会員制リゾート施設を展開する葵地所(株)が、リゾート施設の一つである「白河関の里」(白河市表郷金山字愛宕山1、TEL:0248-32-3151)との相乗効果を期待して昭和51(1976年)4月にオープンさせた。
しかし、バブル崩壊後からは慢性的な赤字体質が続き、親会社・葵地所(株)の借入に頼って運営を続けてきたが、葵地所が平成18年12月に特別清算を申請したことこら資金繰りに行き詰まり、経営会社の(株)新白河ゴルフ倶楽部も同年12月に東京地裁へ民事再生法の適用を申請。
平成19年6月に(株)フライス(東京都杉並区高円寺南、高橋正明代表)をスポンサーに迎え再生を図る再生計画案が可決し認可決定を受けたものの、その後は韓国系企業に2度に渡り経営が交代し、現在は(株)エスジーシー(金鍾杓代表取締役)の経営となっているようだ。
再生計画案での会員(約2400名)の処遇は、全会員に預託金(総額15億円ほど)の1・2%を弁済した上で、継続を希望する会員には譲渡可で無額面のプレー会員権を発行している(現在は約350名の会員が在籍)。
→ 新白河GCの過去の経緯
ちなみに、同GCは名義書換は行っているものの、10万円売りに対して買いはほとんどなく低位で低迷しているようだ(名変料15万円、年会費1・5万円=正会員、各税別)。
福島県で閉鎖(一時、一部、完全)したゴルフ場一覧(あ〜順)
残念ながら福島県は、東日本大震災(福島第一原発の事故)による直接的な影響での閉鎖が9コース、その他は原発事故による風評被害等での経営不振による閉鎖が多数を占めている。
<参照資料>
→ ゴルフ場の跡地や遊休地を利用してメガソーラー基地を建設
→ 全国で閉鎖(完全・一時・一部)したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載
|