全国でホテルや商業施設を展開する東京の大手不動産会社・森トラスト(株)(東京都港区虎ノ門2-3-17 虎ノ門2丁目タワー、森章 代表取締役社長)は、自社で経営する「ラフォーレ白河ゴルフコース」(福島県西白河郡泉崎村大字太田川字大高向1、TEL:0248-53-3456)で大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を開始する旨を、6月7日付自社ホームページプレスニュースで発表した。
掲載元 URL=http://www.mori-trust.co.jp/pressrelease/2012/20120607.pdf
平成24年6月7日
森トラスト株式会社 広報部
TEL:03-5511-2255
福島・白河で大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を開始
震災復興支援と、産業の安定的・持続的発展を支える都市基盤の形成を目的として、「ラフォーレ白河ゴルフコース」(休業中)で、大規模太陽光発電(メガソーラー)事業を2013年度中に開始することを目指します。
第1期事業では2メガ(出力 2MW、発電量 200万kWh/年)規模で開始し、将来的には第2期事業を実施し10メガ(第1・2期合計 出力10MW、発電量1,000万kWh/年)規模への拡大を目指します。
・・・・以下略
ラフォーレ白河GC URLhttp://www.laforet.co.jp/lfgolf/sirgolf/index.html
|
秋に第1期工事に入り、出力2000KW規模の施設を整備し、来年度の稼働を目指す模様で、年間発電量は約200万KW時で、約600世帯分の使用電力を賄えるという。
現段階で第2期着工は未定だが施設は出力8000KW規模とし、1期分と合わせた年間発電量は1000万KW時で、約3000世帯分の使用電力が供給される(総事業費は約40億円で東北電力に売却)。
同ゴルフ場はグループの森観光トラストが運営も、東日本大震災の影響で営業休止中で、森トラストは再開は難しいと判断したようだ。同社は今後、遊休地活用を視野に、メガソーラー事業を拡大させたいという。
また同社広報部では、「設備投資などを通じ、メガソーラー事業が被災地の復興支援の一助になればいい」としている。
出力1万KWのメガソーラーは、電気設備工事の東光電気工事(東京)などが石巻市の牡鹿半島と岩手県洋野町で計画する各施設と並んで東北最大規模となる。
ちなみに、福島県企画調整部エネルギー課(福島県福島市杉妻町2-16、TEL:024-521-8417、URL=http://wwwcms.pref.fukushima.jp/)では、下記の通りメガソーラーの候補地の登録を行っている。
「福島県復興計画(第1次)」を策定し、その中で「再生可能エネルギー推進」を復興へ向けた重点プロジェクトの一つに位置付けております。
一方、再生可能エネルギーの固定価格買取制度が平成24年7月1日から施行されることとなり、国内各所において太陽光発電事業に取り組む動きが見られます。
このような状況を受け、福島県では、太陽光発電の導入促進を図るため、メガソーラーの候補地の登録を行い、県ホームページにて公表し、土地所有者と事業者との橋渡しを行います。
|
尚、いわきゴルフクラブ(27H、福島県いわき市)は東日本大震災の影響により甚大な被害を受け、復旧工事予定も億単位の費用が掛かるため営業再開を断念し、ゴルフ場を閉鎖することになったが、今後の予定は決まっていない。
そのほかにも震災及び放射能汚染の影響により閉鎖を余儀なくされているゴルフ場が何コースかあるが、それらゴルフ場も同様に営業再開は未定となっており、メガソーラー開発に活用される可能性も出てきたともいえる。
→ 震災の影響で閉鎖中のゴルフ場一覧
メガソーラーとは
出力1がメガワット(1000キロワット)程度以上の規模の太陽光発電のこと、またはその施設など。
2011年の東日本大震災をうけ、ソフトバンクの孫正義社長らがメガソーラー計画を提唱。原子力発電の代替エネルギー確保のために、休耕田や耕作放棄地を活用して大型太陽光パネルを設置する計画を打ち出した。全国10箇所、総事業費800億円になると予想される。
はてなキーワードより
↓↓↓ 関連ニュース
閉鎖中の榛名CC(群馬県)・跡地にソフトバンクグループのSBエナジー(株)がメガソーラー発電所を建設
|
↓↓↓ 平成24年9月12日追加
ゴルフ場跡地を利用してメガソーラー(大規模太陽光発電)事業に参入する企業増加
|