△中部山岳の位置付け
一口に中部山岳といっても狭義には南・北・中央アルプスを意味し、広義には大体日本列島のこの辺りというのは誰でも見当が付くが東日本、西日本の山岳との境界をどこに引くかは難しい問題である。
ここでは中部山岳の語を広義にとらえ北アルプス、中央アルプス、南アルプスを中心に据え、その周辺山域、これに富士山周辺、関東の人に馴染みの深い奥多摩、丹沢、更に奥秩父、南上州の山を加えたフィールドを中部山岳として設定した。
この山域には日本の屋根と呼ばれるように日本の最高峰の富士山を始めとする日本の3000m峰が全て含まれており、日本の屋根を形成する峨々たる秀峰、鋭峰を初め、多くの高山植物が咲き誇る優美な山、富士山等の眺望に優れる展望台としての山、住宅圏の近くにあり、気軽に登れ地元の人に親しまれている山等多くの山が含まれている。
■中部山岳総体概念図
※下記の概念図は国土地理院発行の20万分の1地勢図に基づき、これを等側投影図法によって立体的に表したものです。山の形は模式的に正三角形で表し、正三角形の高さを5段階に分けて山の標高を表しています。