△南アルプス
南アルプスは静岡、山梨、長野の三県にまたが
り、南北に約100km、東西に約40kmにも及び、
日本第2位の高峰「北岳」を初めとして3000m峰
を実に13座擁する大山塊である。
従って山域の広さ、標高共に北アルプスに引け
を取らず、個々の山の大きさを比較すればむしろ
北アルプスを上回るということができる。
ただ北アルプスの槍・穂高のような岩峰は北
部の山に一部見られるだけで、派手さ人気では北
アルプスに劣ることは否めないが、その山体の大
きさ、深い森林や色とりどりの花々によって醸し
出される静寂な雰囲気は地味ではあるが多くの
登山者を引き付ける魅力の山域となっている。
南アルプスは塩見岳を境として北部、南部に
区分けされ、狭義では光岳を最南端とし、それよ
り南、寸又峡辺りまでの山域を深南部といって
別に分類している。
■南アルプス概念図
※下記の概念図は国土地理院発行の20万分の1地勢図に基づき、これを等側投影図法によって立体的に表したものです。山の形は模式的に正三角形で表し、正三角形の高さを5段階に分けて山の標高を表しています。