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令和3年（2021年）のゴルフ場企業法的整理・件数3件、負債総額107億円
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| 令和4年3月3日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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令和3年（2021年）のゴルフ場企業法的整理状況が、一季出版（株）発行のゴルフ特信（3月4日発行、ＴＥＬ：03-5847-3366）の調べにより判明した。 令和3年の法的整理件数は3件（昨年比－1）、コース数は既設3コース（同－1）、建設・認可0コース（同）、負債総額107億円（昨年227億円）と昨年に続きバブル崩壊以降での最低記録を更新した。それまでは平成6年（1994年）の237億円だった。 倒産件数が減っているということは、ゴルフ場を取り巻く環境は良くなっているのかと言えば、実際はそうではないのである。昨年もこのコーナーでお伝えしたが、「法的整理 → スポンサー企業の支援或いは自主再建 → 再生」の倒産型ではない整理手法に切り替わっているのである。 私も数多くの記事を自前で掲載しているが、最近になり特に目に付くのが”経営交代”である。つまり、法的整理（倒産）に入る前に清算や事業譲渡するケースである。令和3年に経営交代したゴルフ場は21コースとなっている。 こちらは、いわゆる”倒産件数”には含まれないのである。これらの数字を含めて考えると大きく減少しているとはいいがたい。下記の年代別経営交代件数を見て頂ければ一目瞭然である。もし、この半数が法的整理に入っていたとしたら・・・ご想像通りです。
令和3年の法的整理を行ったゴルフ場企業に関しては、弊社で全記事を掲載しておりますので、下記「令和3年法的整理企業・詳細一覧」をご覧下さい。 ちなみに、今回の集計には含まれていませんが、「清里アーリーバードゴルフクラブ」（長野）、元運営会社・野邊山観光（株）が4月16日に破産手続き開始決定（負債約70・6億円）を受けています。同社はゴルフ場の預託金管理業務に特化する形で事業を行っていただけでゴルフ場経営会社ではないため除いたものと思われます。 弊社では関連ニュースとして下記2コースを参照資料として掲載させて頂きます。現在、両ゴルフ場は以前から別会社により運営されておりますので誤解なきよう願います。 ・プリンスランドゴルフクラブ（群馬）、元・経営会社（株）東京商事が特別清算開始命令 ・清里アーリーバードゴルフクラブ（長野）、元運営会社・野邊山観光（株）が破産手続き開始 ところで、平成25年から法的整理以外にゴルフ場事業そのものを廃業したり閉鎖、または遊休地やホール数を減らしてメガソーラー発電所に転用したゴルフ場が多く見らるようになったが、令和3年の閉鎖ゴルフ場数（18ホール以上が対象 椿ゴルフ調べ）は6コースと、こちらも徐々にではあるが減少傾向にあることが窺える。 これは、平成24年7月1日に施行された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」（FIT、1KWｈ＝42円）が入札制度に変わったため買取価格が大幅に下落、メガソーラー事業転換もメリットがなくなってきたことが大きな要因となっている。
→ 参照 全国で閉鎖（完全・一時・一部）したゴルフ場一覧、都道府県別に掲載 ちなみに、令和3年（2021年）12月末時点でのバブル崩壊以降の法的整理件数は802件、コース数既設984コース、建設・認可48コース、負債総額16兆9872億円となった。 |