帝国データバンク(令和3年4月21日付)によれば http://www.tdb.co.jp/
「長野」 野邊山観光(株)(資本金1250万円、南佐久郡南牧村野辺山矢出原217-1、代表横山紀枝氏)は、4月16日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は三枝知央弁護士(東京都中央区築地2-14-3、さきくさ総合法律事務所)。事件番号は令和3年(フ)第1867号。
当社は、1980年(昭和55年)4月設立。八ヶ岳山麓野辺山高原においてゴルフ場「清里アーリーバードゴルフクラブ」の運営を手がけていたが、2009年頃にゴルフ場の運営は別会社に移管し、その後は同ゴルフ場の預託金管理業務に特化する形で事業を行ってきた。
しかし、近年はゴルフ場の利用客の伸び悩みなどから業績が低迷。このため、預託金返還請求への対応が困難となり、返済の見通しも立たなくなったことから、2021年3月29日に自己破産を申請していた。
負債は債権者約2500名に対し約70億6000万円。なお、「清里アーリーバードゴルフクラブ」の営業は、運営会社により今後も継続される(現在も継続中)。
当案件に関する問い合わせは専用ダイヤル03-6260-6885(月曜日から金曜日までの午前10時30分〜午後3時)まで。4月26日より受け付け開始予定となる。
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清里アーリーバードGC URL=http://earlybird-gc.jp/ (表示方法)
清里アーリーバードGCは、1980年(昭和55年)に設立された野辺山観光(株)が別荘地とするため土地取得を進めたが、途中でゴルフ場事業の方向転換、1986年2月頃には一部許認可を取得した。
元の事業会社にゴルフ場開発・経営のノウハウがなかったため、新しいスポンサーを探し、結局(株)市川造園土木が会社ごと買収、1986年9月に最終的な開発許認可を取得し、1992年(平成4年)に「野辺山高原CC」の名称で開場。
2000年(平成12年)12月に市川造園土木から、同グループゴルフ場等の募集を手掛けていたサンエス商事(株)の専務取締役・横山英氏が野辺山観光(株)を取得し経営交代。翌年の2001年(平成13年)からゴルフ場名を現名称に変更し、これまで運営されてきた経緯をもつ。
ちなみに、会員募集は380万円、450万円、550万円、700万円、800万円、900万円、1000万円と小刻みに展開されていた。
同GC(18H、全長:6,686Y、P72、長野県南佐久郡南牧村野辺山217-1、TEL:0267-98-5115)は、中央自動車道・長坂ICより19q、JR中央線・小淵沢駅→JR小梅線・清里野辺山駅から車で5分に位置。
八ヶ岳の雄大な眺め、自然のパノナマが美しく広がるのびやかで個性豊かなリゾートコース。景観美を大切にした自然の地形が活かされた丘陵コース。宿泊施設として隣接に八ヶ岳グレイスホテル(48室)を備えており、毎晩星空観察会が開かれているという(八ヶ岳エリア南牧村・野辺山高原は日本三選星名所のひとつ)。
参考までに同GCの会員権相場(名義書換料:33万円、年会費1・1万円=正会員、税込)は、売り50万円に対して、買いは”ゼロ”となっており、ここ何年間は買いが全く入ってなかったようだ。なお、帝国データバンクの「問い合わせは専用ダイヤル03-6260-6885」は、破産管財人のさきくさ総合法律事務所内の電話番号となっている。
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