PGグループのパシフィックゴルフグループインターナショナルホールディングス(株)(PGGIH、廣瀬光雄代表取締役兼社長、東京都港区)は、連結子会社のパシフィックゴルフプロパティーズ(株)(PGP)が平成18年9月6日、約18億円を投じてゴルフ場所有会社2社の全株式を取得し、傘下に収める取締役会決議を行ったと発表した。
有限会社ハワードパーク(尾形陽一郎代表取締役、東京都渋谷区)から、多治見北ゴルフ倶楽部(18H、パブリック、岐阜県多治見市)を所有する多治見北開発有限会社(代表者=竹内正明取締役、資本金300万円、18年5月期売上高4.86億円)の全株式を17億8600万円で。
加賀セントラルゴルフ倶楽部(18H、石川県加賀市)を所有する有限会社加賀セントラルゴルフ倶楽部(尾形代表、資本金9600万円、18年3月期売上高2.22億円)の全株式を3100万円で取得する。
多治見北GCは既報通り、関係2社の再生計画案が18年3月7日に東京地裁から認可決定を受け、2社の合併で多治見北開発有限会社が施設所有会社となった。
加賀セントラルGCは既報通り、17年8月に再生計画案の認可決定を受け、関係2社の合併で有限会社加賀セントラルゴルフ倶楽部が施設所有会社となった。
いずれも、役員、コンサルタントの(株)アクティオ21(尾形代表、東京都渋谷区)が再建を主導し、関連会社の有限会社ハワードパークが所有会社の株式を保有していた。
株式の引渡しは2社とも9月14日を予定。会員制で約1500名の会員(預託金は旧預託金の0.5%=10年据置)が在籍する加賀セントラルGCは再生手続き後、運営を東京建物系列の(株)ジェイゴルフ(東京都千代田区)に委託していたが、今回の経営母体交代により、9月13日までで運営委託契約を解消。同14日からPGグループのPGMが運営することになった。
PGMは既報通り102コース(本紙基準)の運営を行っており、今回で運営コースは104コースとなる。名古屋圏エリアはこれまで愛知県、三重県に各1コースと少なく、取得効果を期待している。
ちなみに、今回のゴルフ場売買は再生計画が成立した案件の任意売買。最近は、事業再生を目的とする投資会社がスポンサーになるケースも増えており今後、再生ゴルフ場の2次売買(セカンド市場)が活発化するとみられている。
|