ローンスター(LS)系列のPG(PGGIH)グループ(本部=東京都港区、TEL03-5776-8800、廣瀬光雄代表取締役会長兼社長、資本金122億5100万円)は、平成18年9月1日に保有コースと運営受託コースを含め関連ゴルフ場が100コースを突破する。
本紙基準によるPGグループのゴルフ場は8月末段階で99コース(宮城県の松島チサンCCを1コースとカウント、PGグループでは2コースとカウント)だが、9月1日付けで新たに1コースを保有し、2コースを運営受託。この結果、保有と運営受託のゴルフ場がトータルで102コースになる。
新たに保有することになったには、中峰GC(18H、新潟県、TEL0254-32-1200)で、既報通り7月19日に民事再生計画が可決し、9月1日付けで旧経営会社の会社分割で設立されたPGグループの(株)中峰ゴルフ倶楽部の保有となる。
新たに運営を受託して営業を開始するのは、響の森CC(18H、群馬県、TEL027-378-4333、経営=榛名スポーツ開発、正木孝志代表)と島根GC(18H、島根県、TEL0853-6-0016、経営=(株)島根ゴルフ倶楽部、阿部雅一郎代表)。
響の森CCは既報通り、同日付で米国大手金融機関のリーマン・ブラザーズ・グループの傘下となり、会員に預託金を返還した上でゴルフ場名を「榛名の森カントリークラブ」に変えて、パブリック制で再スタートを切る。
一方、既報通りの島根GCは賃貸借契約による運営受託で、会員の権利義務やゴルフ場名等は一切変わらないが、従業員はPGグループのパシフィックゴルフマネージメント(株)(PGM)に移管する。
102コースの内訳は、PGグループが保有するゴルフ場が94コース、運営受託が8コース(内、長太郎CCと大山アークCCは、LSグループの(株)スター・キャピタルが保有)となっている。
ちなみに、PGグループは8月16日に発表した上半期決算の説明文で、平成22年末までに取得ゴルフ場を140コース、運営受託を60コースの計200コースにする目標で企業活動を行っていると報告。
また現在の状況は、成約の高い案件が5件(6コース)、交渉中が16件(25コース)としている。これら取得等のために地銀からの債権購入や、大手金融機関の協力で上場企業のゴルフ場保有会社を中心に営業活動を集中的に行っているとも報告している。
PGGIHは、LS系列で保有していたゴルフ場企業やゴルフ場運営会社・PGMなどの持株会社として平成16年12月9日に設立され、翌17年12月15日には東証一部上場企業となった。
なお、米国投資ファンドのLSは平成12年10月にフォレスト三木GC(18H、兵庫県)を買収し、外資系のトップを切って日本のゴルフ場業界に参入した。
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