サントリー(株)(大阪市北区、東京=港区台場2-3-3)は、会員制の響の森カントリークラブ(18H、群馬県高崎市倉渕町権田、TEL027-378-4333)に在籍する会員に預託金を返還してクラブを解散した上で、同ゴルフ場を経営する榛名スポーツ開発(株)(正木孝志代表取締役、資本金1億円)の全株式を売却することを、このほど明らかにした。(平成18年7月)
株式の売却先は、リーマン・ブラザーズ・グループ(本部=ニューヨーク)の関連会社。8月末に株式の譲渡を行い9月1日からリーマン側が経営することになるとしている。
同グループは、米国の大手投資銀行のリーマン・ブラザーズ銀行や同証券などからなっており、最近ではライブドアがニッポン放送の株式を買収に乗り出した時、ライブドアの代表だった堀江貴文氏に買収資金800億円を提供したことで話題となった。
同CCの経営会社である榛名スポーツ開発は、同CCがオープンした平成8年7月時点で、57.1%を出資したサントリーを中心に(株)フジタ、東洋不動産(株)など5社が出資していた。その後、サントリーが共同出資者から株式を取得し、同社の完全子会社となった。
会員募集は8年8月から2300万円(入会金300万円、預託金2000万円=入金後10年据置)で開始した。現会員数は365口で、これら会員へは預託金の全額(総計73億円)を返還するとして、先ごろ手続きを開始した。預託金の償還は8月から順次発生するため、事前に返還して親会社としての責任を果たすという意味合いもあるようだ。
ちなみに本紙の調べでは、リーマン側はゴルフ場の運営ノウハウがないこことから、PG(PGGIH)グループのパシフィック・ゴルフ・マネージメント(株)(PGM)に運営を委託する考えと見られる。
なお、サントリーは同CCを売却すると、系列ゴルフ場は昇仙峡CC(27H、山梨県、経営会社に67%出資)の1コースのみとなる。その昇仙峡について、サントリーは「今後とも、サントリーの系列ゴルフ場で(株式等の)売却は考えていない」(広報)と語っている。
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ゴルフ場名を「榛名の森カントリークラブ」に変更し、パブリック制で再スタート。運営はPG(PGGIH)グループ委託。
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平成21年3月13日、昇仙峡カントリークラブをLSグループに売却
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