東証一部上場で不動産投資ファンド運営のパシフィックマネジメント(株)(高塚優社長、東京都千代田区、PMC、TEL03-5251-8525)は子会社を通じ平成18年7月3日付けで、福崎東洋ゴルフ倶楽部(18H、兵庫県神崎郡福崎町)を傘下に収めることを明らかにした。
同社子会社のパシフィックスポーツアンドリゾーツ(株)(PSR)が、同GC経営の(株)福崎東洋ゴルフ倶楽部(高畑幸生代表取締役)からゴルフ場事業部門を承継するために7月3日に会社分割によって新設されたピーエスアール福崎(株)(香本育良代表=PMC経営企画本部担当取締役、資本金1000万円)の株式を取得し、子会社化した。
PMCは、日本レジデンシャル投資法人をはじめとする不動産投資ファンドの運営を中核事業としているが、ゴルフ場事業は平成17年10月から自己資本による投資を本格化させており、子会社のPSRが投資及び運営を行っている。
PSRは当該事業の取得が今後の同社の投資・運用事業の拡大に大きく貢献するものと判断し、今回発行済株式(200株)の全てを取得することにしたという。株式所得代金は26億円としている。
またPSRでは有限会社ピーエスアール琵琶池を設立し、既報通り今年4月に民事再生法を申請した(株)25メンバーズ倶楽部から、25メンバーズ倶楽部琵琶池コース(18H、栃木県大田原市)を7月1日付けで取得したことも今回発表した。会員は継承するという。
同グループは、今年3月末に相武CC(東京)を買収するなどゴルフ場投資に積極的で、今回の2コース取得でグループ4コース目となった。7月3日段階でPSRが保有・運営するゴルフ場の資産規模は137億円になるとしている。更に、更生手続き中のジャパンPGAGC(18H、千葉県)のスポンサー候補ともなっている。
ちなみに福崎東洋GCは、旧・三和銀行グループの東洋不動産(株)が母体となり、平成3年12月にオープンした。会員募集は4300万円(預託金4000万円)で行い、550名が入会した。
しかし、会員の預託金償還や減損会計等の問題もあり、同GCの経営から撤退を決め、すでに会員には預託金全額を返還していた。PSRでは、預託金のない会員権で会員のプレー権を継承する方針としている。
↓↓↓
■平成20年7月、PHI(平成20年6月1日、パシフィックマネジメント(株)・PMCから変更)ゴルフ場事業は個別売却も検討。不動産投資市場の悪化等から子会社が保有するゴルフ場等の資産に関し特別損失を計上することになったと発表。
↓↓↓
■平成20年7月31日、福崎東洋GCを(株)隨縁リゾートに売却
↓↓↓
■平成21年3月10日、PHIは東京地裁へ会社更生法の適用を申請
|