『 平成20年7月、PHIはゴルフ場事業を個別売却も検討。不動産投資市場の悪化等から子会社が保有するゴルフ場等の資産に関し特別損失を計上することになったと発表 』と報じたが、PHIグループは、昨年6月15日に取得した新東京ゴルフクラブを9月に売却したことが判明した。
同GCは、子会社のパシフィックスポーツアンドリゾーツ(株)(PSR、香本育良社長)が同GC経営の新東京興業(株)の株式を取得し、社名をピーエスアール坂東(株)に変更し、会員(正会員約950名、平日会員約40名)の権利・(預託金)・義務全てを継承して傘下に収めたもの。
今年9月19日付けでピーエスアール坂東(株)の香本社長が退任し、同日付けで本社を港区新橋2-16-1にし、新代表者には、植山恵美子氏が就任している(取締役は植山氏1名)。同グループでは、「守秘義務もあり、個別の売却先等については明らかにできない」とコメントしており、会員にも通知しておらず、当面従来通りの運営を続けるらしい。
ちなみに、PHIは7月15日に開示した「平成20年11月期の業績予想」を下方修正し、前回予想時より連結で売上高が950億円減の1910億円、当期純利益で204億円減の250億円の損失になるとしている。
さらに、不動産の流動性は著しく低い水準が続き、不動産の売却額及び売却損益共も業績予想に対 して末達となる見通しとし、追加的な売却損が出る可能性も示唆している。
参考までに同グループは、7月にジャパンPGAGC(千葉県)と福崎東洋GC(兵庫県)を(株)隨縁リゾートに売却、9月17日には加茂GC(千葉県)を韓国系のBANDOグループに売却している。
平成21年7月1日、ピーエスアール坂東(株)は、(株)新東京ゴルフクラブへ商号変更
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