平成18年10月10日、札幌北広島プリンスゴルフ場等、北海道の3ゴルフ場を含むリゾート施設の売却を表明した西武グループの(株)プリンスホテルだが、予測通り他の国内ゴルフ場についても売却する方針を、関係自治体に説明していたことが判明した。 |
既報通り、西武グループの(株)プリンスホテルは経営する「津軽高原ゴルフ場」(昭和62年開場、青森県)及び「阿蘇プリンスホテルゴルフ場」(平成2年開場、熊本県)の2ゴルフ場を売却すると3月23日に発表した。今回の売却で、同グループが取り組んできた不採算リゾート施設の「峻別と集中」は完了するものと思われる。
ゴルフ場の売却先は、
・津軽高原ゴルフ場
シティグループ・プリンシパル・インベストメンツ・ジャパン(株)(シティ社、東京都港区)
プリンスホテルの会社分割によりゴルフ場事業を特別目的会社(シティ社が組成)に継承、
取得する特別目的会社の全株式を2億5000万円で譲渡(6月1日のクロージング)する。
従業員全てを継続雇用すると共に、運営はシティグループのウィンターガーデン・リゾーツ(株)
(柴尾英樹代表取締役、東京都港区)が担当する計画。
・阿蘇プリンスホテルゴルフ場及び阿蘇プリンスホテル
プリンスホテルの会社分割によりゴルフ場事業を特別目的会社に、ゴルフ場資産の保有・賃貸
に関する事業、運営に関する事業を承継させ、同目的会社に全株式を譲渡先に売却する。
譲渡先(譲渡価額)は未公表も、報道ではホテルのチェーン展開等のルートインジャパン(株)
ではと、ルートインでは「現在協議中でコメントは控えたい」と説明。
シティ社はこれまでにも、西武グループのリゾート施設を複数買収(計17施設)しており、その内ゴルフ場だけでもニセコGコース、ニセコ東山プリンスホテルG場、鮫ヶ沢高原G場、「水上高原G場」、今回の津軽高原G場の計5コースにのぼる。
ちなみに、津軽高原を除く4コースについては、当初予定より若干早い3月26日付けでクロージングを済ませ、翌27日から鮫ヶ沢高原はウィンターガーデン・リゾーツ(株)、ニセコ2コースはニセコ東山リゾート(株)(柴尾英樹代表取締役、東京都港区)、水上高原は水上高原リゾート(株)(同、同)による運営をスタートさせている。
なお、(株)西武ホールディングスはこれらの発表と同じ日に、売却を検討してきたスキー場11施設、室内プール1施設の計12施設について譲渡に至らなかったとして廃業を決定している。
→ プリンスホテルゴルフ場一覧 https://www.princehotels.co.jp/golf/
↓↓↓ 令和4年2月14日追加
西武ホールディングス、上士幌G場・富良野GC等、10ゴルフ場、15ホテル、6スキー場の売却を表明
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