東証・大証1部上場の三洋電機(株)が70%出資する連結子会社、(株)三洋スカイリゾート(資本金5000万円、大阪府守口市京阪本通2-5-5、代表駒宮淳史氏、従業員35名)は、3月14日に大阪地裁へ民事再生法の適用を申請した。
申請代理人は浜岡峰也弁護士(大阪市北区西天満2-8-5、電話06-6364-7636)ほか。監督委員には苗村博子弁護士(大阪市北区西天満2-6-8、電話06-4709-1170)が選任されている。
当社は、1990年(平成2年)3月に三洋電機(株)の経営多角化の一環として設立。99年4月に「サンフォレストゴルフクラブ」(18H、岡山県真庭市)をオープン、ピーク時の2001年3月期には年間入場者数1万9000人を集客していた。
しかし、オープン以来営業赤字が継続するとともに収入高も漸減、2006年3月期の年収入高は約1億7000万円に落ち込み、約1億2300万円の当期純損失を計上。黒字化のメドが立たず、借入金も増加の一途をたどっていた。
こうしたなか、2011年から預託金の償還が始まり、さらなる追加資金が必要となっていたことに加え、親会社である三洋電機(株)の事業構造改革への取り組みの一環として、不採算事業である当社の経営継続を断念、今回の措置に至った。
負債は約116億円。
なお、現在、JASDAQ上場の(株)日本エスコン(東京都千代田区、分譲マンション事業)または同社子会社にゴルフ事業を譲渡する方向で交渉しており、3月14日に基本合意に達している。事業譲渡の完了後、(株)三洋スカイリゾートは清算される見通し。
同日、三洋電機(株)の子会社の(株)三洋キャッシュ・マネージメント・センター(守口市京阪本通2-5-5)が、(株)三洋スカイリゾートに対する債権82億1700万円(貸付金81億9900万円+未収入金1800万円)について回収不能のおそれがあると発表した。
また、三洋電機(株)では減損処理を行っており、今期業績に与える影響はないとしている。
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