平成20年8月19日民事再生認可決定が確定した(株)東千葉CC(36ホール、千葉県、代表取締役職務代行=前田俊房弁護士)は、JGMをスポンサーとした民事再生が継続中である。
しかし、スポンサーであるJGMは「自社にとって経済合理性がない。」などとして、再生計画上の退会会員ヘの預託金弁済期日である平成20年12月19日に、その弁済(金額約10・2億円)の原資を提供しなかった。
JGMは、この債務不履行に対し、今後責任をどのよに取るのか。また、東千葉CCの今後の展開はどのように進むのであろうか。
一方、(株)東千葉CCに資金提供をし、最終的なスポンサーになる予定てあった韓国系企業の(株)サイカンホールデインクス(東京都千代田区、以下=サイカン、国内で武雄・嬉野CC保有)のJGI((株)ジャパンコルフインベストメント東京都千代田区、代表取締役=角田俊久、03-280-0271)は「弁済資金は現に用意していたが、JGMの契約違反及び背信行為があったため、リスクが大きすぎて、資金提供できない。」と説明している。
同社は、東千葉CCの別除権付債権と会員債権90億円を持っており、最も大口の債権者てあるという。
また、サイカンのJGI側は、8月21日に、(株)東千葉CCの役員だった高橋孝次氏らから、同社の株式全部・4万株)を譲り受けたとしている。
ところが、(株)東千葉CCは、当時100%株主であるJGIに何の通知も無く、9月5日付けて資本金6000万円を追加増資して発行済み株式を16万株とし、新規発行株12万株はJGMの関係者に割り当てたという。
JGIは、(株)東千葉CCの役員に対して職務執行停止の仮処分の申立てを行い、11月17日、東京地方裁判所の決定により、高橋孝次氏ら(株)東千葉CCの役員の職務が停止され、職務代行者として前田俊房弁護士が選任された。
これに続いてJGIは、(株)東千葉CCの株式帰嘱等を巡って平成20年12月2日、本案訴訟を提起している。
サイカンのJGI側の方針としては、今後、JGMに対しても法的な措置を辞さないことを明らかにしている。JGIの本案訴訟などの代理人は、小笠原国際総合法律事務所(千代田区、TEL03-5501-7211)である。
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