(株)武雄嬉野国際カントリークラブ(佐賀県武雄市西川登町太字小田志18356、山崎純平代表取締役、資本金1億円)は5月9日、福岡地裁に民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受け、同23日に再生手続開始決定を受けた。
申請代理人は成末奈穂弁護士(弁護士法人オルピス=TEL:06-6264-1976)で、監督委員には金子龍夫弁護士が選任されている。
同社は、昭和53年にオープンした「武雄・嬉野カントリークラブ」(18ホール、住所=同)の経営会社。
昭和48年に設立された同社は、昨年4月に同社の株式を取得した韓国系企業の(株)サイカンホールディングス(東京都千代田区神田駿河台三丁目2番地、TEL:03-3258-2071、角田俊律代表取締役、URL=http://www.cykanholdings.co.jp)の傘下に入った。
会員には据置期間の10年延長を要請し、約7割の同意を得たものの、30名余の会員から返還請求され、一部会員が返還請求訴訟を提起するまでに至ったようだ。
再生法を申請した主な理由として、下記の2点を上げている、
@ 預託金返還に応じられる経営状況でない、
A 約4億円の保有資金があるが、果敢な設備投資が行えない、
負債は約23億7000万円(内会員1559名の預託金は19億5230万円)。
預託金問題を除けば会社の経営は健全となるだけに、同社は「再生条件は”預託金の据置期間を10年延長”とするだけにとどめ、頂託金のカット等は行わない考え。自主再建を目指している」という。
ちなみに、母体のサイカンホールディングスは、韓国法人のサイカンホールディングスの子会社。日本法人の取締役に就任している金正律氏はオンラインゲームの”ラグナロクオンライン”を開発した会社を設立した起業家。
|