民事再生手続き中の(株)福岡レイクサイドは、同社経営の同CCを平成16年12月16日に営業譲渡した。営業譲渡を受けたのは16年6月に設立された福岡国際リゾート(株)(長崎県西彼杵郡琴海町尾戸郷1740-1、熊谷長一郎社長)で譲渡額は9億6000万円だった。
同社は韓国のゴルフ関連商社「韓国産業洋行」(劉信一会長)系の企業で、グループゴルフ場に(株)エイチ・ジェイが経営する米原GC(旧・米原CC、18H、千葉県)と長崎国際リゾート(株)が経営するペニンシュラオーナーズゴルフクラブ(18H、長崎県)があり、福岡レイクサイドCCはグループ3コース目となる。 福岡国際リゾート(株)は、ゴルフ場名を変更せずに、営業譲渡を受けた16日から営業を行っている。従業員は継続雇用したが、白水浩一支配人は退き、後任として柿添郁雄氏が総支配人として就任した。
同グループは韓国で、旅行代理店をM&Aで傘下に収めており、日本へのゴルフツアー事業等にも力を入れている。
ちなみに、同CCを経営していた(株)福岡レイクサイドは、預託金(総額約65億円)の償還問題から既報通り、平成14年6月25日に福岡地裁に民事再生法の適用を申請した(現在の申請代理人=早稲本和徳弁護士、TEL03-5276-6460)。
申請から営業譲渡まで2年半もの長期間を要したのは、当初予定のスポンサーが撤退したことや、会員が平成15年に設立した中間法人の「福岡レイクサイドCCを守る会」が独自の再生計画案を提出したり、再生手続きに関して会員が異議申し立てを行ったためで、「ギネスブック級の長期に渡った」という。異議申し立てについては、今年8月5日に福岡地裁から却下された。
債権者集会は来年の2月8日に開かれるが、再生計画によると同社は清算される。会員に関する再生条件は、継続会員は現預託金の90%カット後の10%を新会社の福岡国際リゾート(株)に再預託(10年据置)することになる。退会会員には、新会社側が10%を5年分割で弁済する。
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