RCCからの申立てで、平成15年7月に会社更生手続きに入った(株)ハヤシマリンカンパニー(資本金4000万円、長崎市、更生管財人=永沢徹弁護士)は、同社が所有するペニンシュラオーナーズゴルフクラブ(18H、長崎県西彼杵郡琴海町尾戸郷1740-1、TEL095-886-3535)の施設と、同ゴルフ場を運営する長崎国際リゾート(株)の株式を売却する。
売却先は、民事再生手続きで米原CC(現・米原GC、18H、千葉県)の営業権を取得した韓国系企業・(株)エイチ・ジェイ(住所=コースと同、劉信一氏と平尾秀博氏の2人代表、資本金1億円)で、平成16年1月15日に売買契約を締結している。
更生管財人によると、「最低売却価額11億円で入札を行ったところ数社が応札し、一番札を引いたのがエイチ・ジェイだった」という。落札価額は明らかにしていないが、10数億円とみられている。
ちなみに、本業の中古船売買や傭船業の他にホテル業を手掛けるハヤシマリンカンパニーは、平成10年にペニンシュラオーナーズゴルフクラブをパブリック制でオープン。
その後、入会金5万円、年会費1万円の”3年間会員”(現在200名強が在籍)をベースに、理事会を設立するとともにクラブ競技を開催するなど、メンバー制に近い運営を行っていた。
予定では、3月10日からエイチ・ジェイの経営に移行する。ゴルフ場名の変更はなく、会員制度を含め運営も現行通りとしている。但し、運営会社の長崎国際リゾート(株)の資本金は1000万円から1億円に増資するとともに、現代表取締役の熊谷長一郎氏の他に、劉氏が就任し2人代表になる予定だ。
なお、劉氏は乗用カートやコースメンテナンス機器の商社・韓国産業洋行(ソウル市)を経営し、韓国のほとんどのゴルフ場と取引があるという。また、ペニンシュラオーナーズGCの買収を機に、ゴルフブームの韓国からの集客に力を入れる考えとしている。
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