(株)上陽ゴルフ倶楽部(資本金5000万円、福岡県八女郡上陽町北川内2914−1、見上孝祐社長)は、平成14年4月11日に福岡地裁へ民事再生手続き開始を申請し、4月15日に保全命令を受けた。申請代理人は上野光典弁護士(福岡市中央区大名2−2−26、電話092−761−0507)。
同社は、1988年(昭和63年)1月にゴルフ場運営を目的として設立、1990年(平成2年)9月に福岡県八女郡上陽町に18ホール(パー72)のゴルフ場「八女上陽ゴルフ倶楽部」(会員数約1500名)をオープン、その後91年9月に(株)見上(福岡市博多区)が買収し、同社に経営権が移行していた。
ゴルフ場は九州自動車道八女インターより車で30分程度に位置し、高級ゴルフ場として施設充実にも力を入れ、附帯設備としてのホテル(10室)と、ロッジ4棟の経営も手がけ、ピーク時の93年頃には12億円内外の年収入高をあげていた。
しかし利用者数の落ち込みから、2000年6月期には年収入高約7億5000万円、2001年同期は約6億8000万円と減収が続いていた。
この間、2000年12月には経営合理化のため別途運営会社(株)ケネックスを設立し、従業員も大半が移籍し、2001年1月からは同社がゴルフ場運営を行っていた。
しかし、買収当時の借入負担が重く、連続欠損から財務内容は脆弱化、さらに預託金の償還は一部延期したものの、近時は会員からの預託金償還請求が相次いで資金繰りを大きく圧迫し、入場者数の減少に歯止めがかからず、今回の措置となった。
負債は約160億円(うち預託金は約90億円)。
なお、運営会社(株)ケネックス(福岡市博多区)も同時に民事再生手続き開始を申請している。
↓↓↓ 平成15年8月2日追加
平成15年7月に再生計画案が可決し、「八女上陽ゴルフ倶楽部」は(株)九州リースサービスが経営会社・上陽観光開発(株)の全株式を取得し同社の子会社となった。同社は、九州トップの地場リース会社でリース事業のほか、融資事業や不動産事業・フィービジネス事業なども行っている。
「(株)上陽ゴルフ倶楽部」 → 「上陽観光開発(株)」に商号変更
↓↓↓ 平成17年8月1日追加(関連情報)
平成17年7月29日、見上カントリークラブが民事再生法を申請
平成21年11月、(株)九州リースサービスが上陽観光開発(株)の全株式を売却
↓↓↓ 平成25年12月16日追加
平成25年11月26日、八女上陽GCは丸善グループに親会社が交代
全国で運輸会社を展開している丸善グループは、丸善海陸運(株)(福岡県久留米市)を中心に、八代丸善運輸(株)、同市でゴルフ練習場「M&MGC」等を経営している会社で、代表は古賀大(まさる)氏。
丸善グループ URL=http://www.maruz.co.jp/
八女上陽GC URL=http://www.yamejyoyo-gc.com/
↓↓↓ 平成28年11月16日追加
平成28年7月、グランドチャンピオンGC(熊本)が丸善グループの傘下に
↓↓↓ 平成29年9月8日追加
平成29年5月26日、宮崎座論梅ゴルフクラブ(宮崎)を丸善グループが取得し傘下に
↓↓↓ 令和2年8月31日判明
平成30年10月頃、大分カントリークラブのスポンサーに丸善グループ
↓↓↓ 令和2年8月31日追加
令和2年8月19日、ジェイズカントリークラブの3コース(宮崎、鹿児島)を丸善グループが取得
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