昭和44年開場でチャレンジコース(18H)とトーナメントコース(18H)の計36ホールを持つ「那須小川ゴルフクラブ」(栃木県那須郡那珂川町三輪1283、TEL:0287-96-2121)は、チャレンジコースを売却し昨年12月16日からトーナメントコースのみで営業していることが判明した。
売却先については公表を控えているようだが、メガソーラーの事業者に売却したようだ。同GCのホームページには、「チャレンジコースを永年ご愛顧頂きまして、誠に有難うございました。平成25年12月15日を持ちまして、幕を閉じさせて頂きました」と掲載されていた。
ちなみに、同GCは平成23年1月17日に経営会社の那須八溝物産(株)が約67億円(うち金融債務41億円、預託金約23億6700万円)の負債を抱えて民事再生法の適用を申請した。
継続会員の預託金は99%カットされ残り1%が新預託金(10年据置、新証券発行)となる計画案が成立し、現会員数は1700〜1800名という。
→ 那須小川GGの過去の経緯
売却先及び規模等、分かり次第掲載させて頂きます。尚、同GCは平成24年1月から名義書換料を半額(正会員で5万円=税別)しているが、1月20日現在の会員権相場は10万円売りで買いは入っておらず、低位で低迷しているようだ。
参考までに、オリックスグループが昨年6月から栃木県のディアレイクCC(鹿沼市玉田町1200)内の遊休地を活用して建設に着手ししていたメガソーラー基地が、平成25年12月24日に完成、翌25日より稼動を開始した旨を1月21日、運営会社・オリックス・ゴルフ・マネジメント合同会社が自社ホームページで発表した。
ソーラーパネルの枚数(10,360枚)や出力量(最大出力約2,540kW)は、当初の計画通りとなっており、年間の予想発電量は約240 万KWで、一般家庭の約700 世帯分の年間電力消費量に相当する電力量が確保できる予定という。
また、昨年12月31日をもって閉鎖した新・ユーアイGC(27H、栃木県那須郡那珂川町白久1337-2)は、飼料作物の生産農地ヘ転用と掲載したが、主要にはメガソーラー基地として利用することも判明している。
事業を行っているのは、同ゴルフ場を競売で落札した(株)ジェイイーティーファームのグループ会社のようだが、詳細については把握出来ておりません。
参照資料 → ゴルフ場の跡地や遊休地を利用してメガソーラー基地を建設
↓↓↓ 平成26年12月16日追加
平成26年12月5日、メガソーラー建設の起工式
那須小川CCの旧・チャレンジコースでメガソーラー建設の起工式が行われた。1月20日時点で把握できていなかった事業者だが、(株)タカラレーベンであることが判明。同社が、ゴルフ場用地(約40万平方メートル)に発電所を建設し、平成28年3月初旬からの送電開始を目指すという。
(株)タカラレーベン URL=http://www.leben.co.jp/ (表示方法)
(株)タカラレーベン(昭和47年設立、東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル26階、TEL:03-5324-8700、島田和一代表取締役社長)は、東証一部上場で首都圏郊外を中心に新築分譲マンションの企画・開発及び販売を行っている会社で、同社のホームページで下記の通り発表され判明したもの。
発表元URL=http://www.leben.co.jp/corp_ir/ir/news/pdf/press_20141209k.pdf
旧ゴルフコースを有効活用した大規模太陽光発電所(メガソーラー)
の建設工事開始について
平成26年12月9日
(株)タカラレーベン
日立造船(株)
ソーラーフロンティア(株)
(株)タカラレーベン及び日立造船(株)(大阪市住之江区、谷所敬社長)、ソーラーフロンティア(株)(東京都港区、平野 敦彦社長)は、このほど、大規模太陽光発電所(発電出力:15MW)の建設工事を開始しました。
本事業は、タカラレーベンが所有する栃木県那須郡那珂川町の旧ゴルフコースにおいて、同社が再生可能エネルギーであるメガソーラー発電事業を計画したものであり、発電した電力は再生可能エネルギー特別措置法(固定価格買取制度)に基づき、電力会社に全量を売電する予定です。
本メガソーラーの建設は、日立造船がEPC(設計、調達、建設)を、ソーラーフロンティアが、実発電量に優れ経済的なCIS薄膜型太陽電池モジュールの供給を担当します。
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設計・施工等は日立造船(株)で出力1万5000KW(15メガ)、1KW=36円で東電に売却する。設備規模は、太陽電池出力19・8MW(太陽電池モジュール165W/枚×120,000枚)、想定年間発電量は約2,100万KWh(一般家庭約3,700世帯分の年間消費量に相当)となっている。
年間の売電収入は7億5600万円になるようだ。
(株)タカラレーベンは、昨年の8月に栃木県塩谷町でメガソーラー事業に初参入。現在は、合計8ヶ所で10MWの太陽光発電設備を稼働中で、計画中も含め全国25ヶ所(計56MW)になる。同社では平成31年3月までに発電規模100MWを目指す計画という。
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