(株)三甲興産(資本金1億5000万円、滋賀県野洲市北野1-13-20、代表谷口守昌氏ほか1名、従業員45名)は、6月23日、債権者から大阪地裁へ会社更生法の適用を申立てられ、同日、保全管理命令を受けていたが、7月31日に会社更生手続き開始決定を受けていたことが判明した。管財人には、木内道祥弁護士(大阪府大阪市北区西天満3-13-18、電話06-6363-0391)が選任されている。
更生債権または更生担保権の届出期間は、2011年9月30日まで。
更生債権または更生担保権の一般調査期間は、2011年12月7日から12月21日まで。
当社は、1981年(昭和56年)12月設立。94年4月に関連会社で72年11月設立の(株)三甲興産を合併し、同社が手がけていた不動産開発・賃貸事業を継承するとともに、商号をオレンジ開発(株)から現商号に変更していた。
この間、84年10月にゴルフ場「オレンジシガカントリークラブ」(18H)を正式オープン。同ゴルフ場は、6665ヤード、パー72の丘陵コースで、個人会員1700人、法人会員112社を抱え、年間来場者は4万2000人(いずれも2009年4月時点)を数えた。
2005年4月期には年収入高約8億3300万円を計上していたが、過去に北陸地方での事業に投下した約10億円の資金が固定化する中、多額の借入金の金利負担が収益を圧迫。
ゴルフ場経営事業では一定の収入高・収益を確保していたものの、不動産事業の不振から2010年4月期には年収入高が約5億2600万円に落ち込み、資金繰りが悪化、2010年8月には資金不足が表面化させ、また、一部会員から預託金返還請求も受けていた。
このため、「会員その他の利害関係人の理解を得て、再建を図るためには、当社主導による再建手続きよりも会社更生手続きによる再建が相当である」として、一部会員から会社更生法の適用を申立てられていた。
負債は、2011年4月期末で預託金約30億6800万円を含む約51億6000万円。
なお、ゴルフ場「オレンジシガカントリークラブ」は、これまで通り営業を行っている。
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