(株)三甲興産(滋賀県野洲市北野1−13−20、設立昭和56年12月、資本金1億5000万円、谷口守昌社長、従業員49名)は8月5日、再度の手形決済不調が発生した。営業は継続中である。
負債は会員預り金約30億円を含み総額約50億円。
谷口佐一現代表取締役会長が大阪市に於いて関西スポーツランド(株)を設立、ゴルフ場開設の準備に入った。昭和59年9月、甲賀市信楽町にオレンジシガカントリークラブが開場、本格的に事業を開始。 平成1年10月、商号をオレンジ開発(株)に変更。平成6年4月、会長が別途経営していた不動産業の(株)三甲興産を合併すると共に称号をオレンジ開発(株)から(株)三甲興産に変更、以後、ゴルフ場経営と不動産業の2本立ての事業を展開していた。
不動産の開発、分譲により売上の変動はあるものの、平成9年にはJR南草津駅近隣でのマンション分譲を行い平成9年4月期で40億3400万円の売上を計上した。その後は中規模クラスの宅地分譲に終始していたこともあり、ゴルフ場収入と合わせ10億円台の売上で推移していた。
しかし景気悪化によりゴルフ場入場客が減少、不動産部門も低迷しここ数年は10億円台割れの売上に落ち込み、平成18年4月期で5億4400万円の売上まで後退していた。
同期以降はゴルフ場入場客が徐々に回復、売上も持ち直しつつあったが、関連の事業に関わる取引で、今回の予期せぬ事態が発生した。
なお現在、関係先との協議を重ねており、事業自体は今後も従来通り継続していく意向としている。
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平成23年6月23日、オレンジシガCC経営の(株)三甲興産が会社更正法に基づく保全命令
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