既報通り、マンション業者セザール(平成15年3月24日、民事再生)が完成させたものの、オープンできないまま休眠状態となっていた、「セザールカントリークラブ羊蹄C」(当時、後にバーデンCCえぞ富士C、北海道虻田郡喜茂別町字栄166-1)が、「一達(いったつ)国際プライベートゴルフクラブ」(18H)として9月から運営を開始したことが判明した。
同ゴルフ場は、中国の国内外で不動産開発事業などを手がける投資会社(中国の香港や上海の証券取引所に上場している東方グループの投資ファンド)・一達国際投資集団(北京、張一達代表)が、平成23年に現地法人・一達国際投資(株)を設立し開発を進めていたもの。
ゴルフ場を核とする会員制リゾート「喜茂別町ゴルフ別荘」を造成し分譲(約380区画)する計画(総投資額は約100億円)で、10月中旬から別荘地の販売予約を受け付ける予定だが、一般客向けの営業は行わない方針で、同社の取引先やアジア各国要人の接待用とし運営していくようだ。
参考までに、中国資本が北海道のゴルフ場に進出してきたのは、「トーヤレイクヒルゴルフ倶楽部」(経営=洞爺湖リゾート(株)、北海道伊達市元町28-16、平成15年2月14日、民事再生)に次いで2件目となる。
↓↓↓ 平成29年6月29日追加(関連情報)
大札幌CC(北海道)、ゴルフ場名をグランド札幌カントリークラブに変更し再オープン
ゴルフ場の経営会社は辰隆(シンリュウ)国際開発(株)(本社=コース)。詳しい経緯は不明だが、代表者は台湾に在往していた林宗翰(リン・ソンファン)氏。辰隆国際開発は26年12月に一達国際開発(株)から商号を変更した会社。
前述の「一達国際プライベートゴルフクラブ」の開発を手掛けた一達国際投資集団の関連会社であることは間違いないようである。近年、中国系資本が北海道のゴルフ場(その他、土地を含む)を買い漁っていると聞くが、日本・・・本当に大丈夫?
|