オリックスグループが沖縄カントリークラブ(18H、沖縄県中頭郡西原町、昭和40年開場)と中城ゴルフ倶楽部(同、中頭郡中城村、平成15年開場)の2コースを買収した。
同グループが、2コースを経営する新沖縄観光開発(株)(西原町、糸嶺篤裕社長、資本金1億6260万円)の発行済株式の内約8割を同開発の株主約260名から株式額面で1月末までに取得、また琉球銀行の金融債務約120億円も買い取り、2月1日から新経営陣のもとで再建をスタートさせる。
同開発によると、沖縄CCは黒字経営であったが、中城GCの開発費で過剰債務を抱えたという。その上、中城GCでは一昨年、昨年と2年続けて集中豪雨による土砂崩れを起こし、改修費用で約2億8300万円の災害損失も加わった。
このため、昨年4月期には特別損失を計上するところとなり、年間売上高は約10億円を確保していたが、最終損益は7億9800万円の赤字となり、7億9000万円の債務超過に陥った。
負債総額は159億円に膨らんでおり、地元の琉球銀行は役員派遣するなど支援してきたが、昨年8月からオリックスや外資など5社から再建の提案があった中で、琉球銀行と共に条件等を検討した結果、オリックスグループに支援を仰ぐことに決めたという。
主要株主の交代であり、会員(沖縄CCは1400名、中城GCは700名)のプレー権や、その預託金(2コース計ど33億4500万円)は全てそのまま継承、従業員108人も継続雇用する条件という。オリックスグループの買収額は発表されていないが、約90億円とみられている。
オリックスグループは国内23コースを保有しており、今回の2コースを加えると25コースとなる。また今年1月12日に再生計画認可となった(株)エヌ・エス・エイ・ジェイ(ニューセントアンドリュースゴルフ・ジャパン、栃木)や更生手続き中でスポンサーに内定した東宮開発(株)(東ノ宮カントリークラブ・栃木)を含めれば、27コースを傘下に収めることになる。
企業グループのゴルフ場保有数としては、東急グループに次ぎ5番目にあたる。
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平成20年10月29日、新クラブハウスの使用開始
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