東急不動産(株)(植木正威社長、東京都渋谷区)は平成18年7月3日、富士カントリー芝山ゴルフ倶楽部の経営権を取得し、ゴルフ場名を「芝山ゴルフ倶楽部」(18H、千葉県山武郡芝山町大台2176、TEL0479-77-4123)に変更して営業を継続している。
同社は、同GCを経営する(株)芝山ゴルフ倶楽部(本社=コース、資本金1億1000万円)の株式を所有する(株)可児ゴルフ倶楽部(旧・富士カントリークラブ)や(株)房総カントリークラブ他、富士カントリーグループから株式を取得して傘下に収めたもの。株式の取得費用は7600万円だが、債務も継承した。
(株)芝山GCの代表取締役には東急不動産グループから長谷川勤氏が就任した。従業員34名は継続雇用だが、支配人人事を行い冨田雄治支配人が総支配人になり、総務支配人に佐藤一希副支配人が、営業担当支配人に川原邦彦氏が就任している。
経営会社の株式を取得したもので、会員(正会員約500名、隔日会員約150名)の権利・義務等は変更ないとしている。但し、会員数が少ないことから、会員の追加募集は検討しているという。
(株)芝山GC(旧・東京財資ゴルフ倶楽部)は和議を経て、平成12年9月に同GCを会員制でオープン。しかし、その和議条件を履行できず、翌13年には民事再生法を申請し、同年11月に開かれた債権者集会で、旧・富士カントリーグループをスポンサーとした再生計画案が成立した。
その旧・富士カントリーグループが解体したことから、経営権の行方が注目されたが、東急不動産を親会社に迎えたことから、経営は落ち着きを取り戻しそうだ。
ちなみに、東急不動産は旧・富士カントリーグループで民事再生法の適用を申請した大多喜城GC(旧・富士カントリー大多喜城ゴルフ倶楽部、27H、千葉県)のスポンサーになり、平成17年7月に傘下に収めている。その縁や同グループから取得後の運営内容が評価されて、株式売買の話がまとまったという。
これにより、東急不動産系列の既設ゴルフ場は、18コース(東急不動産グループのゴルフ場)になった。千葉県下では6コース目のゴルフ場となる。同不動産では、来年3月までにさらに1コースを傘下にする目標を立てている。
なお、芝山GCの直近の年間来場者数は、約4万6000人となっている。
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