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2024 映画・アニメーション グランプリ & 各賞 発表
映画・アニメーション データファイル主催のムービーアワード、2024後期グランプリ&各賞が2024年12月25日迄の集計により、12月28日発表となりました。今回は『歴代・社会派映画(実話&ファクション作品)』『シドニー・ルメット生誕100周年記念』をテーマに選出。詳しくは本賞頁をご覧下さい。
*[ 本年度グランプリ & 各賞 ]* *[ 賞の主旨・概要 ]* *[ 2025年度前期テーマの投票受付中 ]*




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◍ TOKYO:新時代探訪 2025(後期) ◍

- 2025 Tokyo: Exploring The New Era (Late) -



暑中お見舞い申し上げます

We hope you are staying cool during this hot summer.



本記事(2025・後期)は本日7月30日(水)からスタートしますが、もし此処から読み始めた方はまるで訳が解らないと思いますので、出来ましたら ↓ の(2025・前期)の記事から、目を通して頂けると大変助かります。

https://www.mmjp.or.jp/gigas/tokyo-real/2025AWARDS-TOSHIKOSHI-CHRISTMAS

↑ 前期記事の最後の最後でデヴィッド・コープ=「JW」シリーズの新作「復活の大地」の脚本を担当した人物の事に触れたのだが・・・実の処、私めはコープ氏に一度もお目に掛かった事が無く、過去に遠目で見掛けた事さえも無く・・・イヤイヤ、何も不自然な事ではない。別段、此方側からから避けていた(?)訳では(勿論)無くてですね、コープは今回のPRが初来日だったとの事で。(因みに一緒に来日したギャレス・エドワーズ監督は今回で8回目との事)

あえて前期の記事では触れずに(此処で披露する為)とっておいたのだが・・・7月23日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行なわれた《映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の日本最速上映ファンイベント》(正式名称)の中でコープは(影響を受けた日本の文化は?という、ややお約束的なニュアンスの問いに)
『黒澤明は映画界のシェイクスピアで、先ず彼がいて他の人達がいる程に大きな存在です』~と熱を込めて語り出し(其の後に小津安二郎、ゴジラ作品の事にも少し触れてくれてはいたが)兎に角、黒澤作品は別格なのだという認識を此の機会に伝えたかったらしく(此の時のコープの様子を注目していたのだが)其れまでとは明らかに異なり、身振り手振りでかなりの熱量で『映画界で黒澤明の影響を受けていない人はいない』とまでも(真剣な顔つきで)話しているのを聞いていて、拙者としては(其の開口が始まるまでは “新作PRで登壇しているのみ” と高を括っていた訳だが(苦笑))此処の個所だけ意表を突かれたせいもあって?妙~~~に感激してしまいまして。



それというのも、昨今(日本国内も含め)公の場において黒澤明&黒澤作品を此処まで持ち上げられている処を見たのが珍しく、アワード等々の機会にウチで何かといえば『世界のクロサワ』と持ち上げるのも、日本発で過去に “大きな文化遺産を残した” 功績を堅持したい気持ちが強くあってですね。
・・・只、コープが此処までに “黒澤愛” があるのだという事は全く知らなかったのだが・・・まぁ、しかし、彼は1993年の「ジュラシック・パーク」(*以下「JP1」)の脚本をマイケル・クライトンと共同で執筆したという過去もあり、あえて公言せずとも作品内で同様な事は語っていたのかも。・・・先日までウチで書いておった『2025・前期』記事を1から10まで読んで頂ければ、ビギナーの方でも黒澤作品とクライトンの関係性も多少は掴める?かと(海外の記事も含め黒澤=クライトンを書いたのは恐らく当方が史上初かも知れんが?)。

・・・という訳で、図らずも新年から半年(正確には6+1ヶ月弱)掛けた『2025・前期』の記事と、新作PRイベントとの内容が(微妙に)シンクロした面もありまして、冒頭はストレートに新作「ジュラシックワールド/復活の大地 (Jurassic World Rebirth)」(*以下「JW4」)特集から始めようかと。(記事本文=追記 etc は8月に入って開始します)


































































≪2025.8.3 (日)≫

確か「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(2018) 公開時だったかと思う(?)のだが、「ジュラシック・パーク」(1993) &「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」(1997) のホットフォトSPという事では、当時ジュラシック:シリーズで此の2作のみ唯一特集を組んだ事がありまして・・・

頁タイトル(STEVEN SPIELBERG'S『ジュラシック・シリーズ 創生二部作』)にもある通りスピルバーグが直に監督したのは、シリーズ中此の両作のみという趣旨で作った頁だったのだが、よくよく考えると両作共デヴィッド・コープが脚本を担当しておるので、『DAVID KOEPP'S』の頁でもあったという訳。↓


https://www.mmjp.or.jp/gigas/vol1/GIGAART1-JURASSIC

↑ 宜しければ覗いてみて下さい・・・因みに、本頁の ↑ で50枚貼った「JW4」画像は(当方で考えている)ホットフォトの定義とは違う趣旨なのですが・・・一応大きさとしてはホットフォトと(1枚1枚は)縦横同じ比率で、クリックするとサイズも拡大しますので、出来れば少し大き目のデスクトップ型PCで鑑賞して貰えると(拡大する前とでが)臨場感がかなり違うかと。

此の画像50枚を各々ジックリ観て確認して貰えると、本作は過去のジュラシック:シリーズと明らかに違う傾向が(ヴィジュアルとして)『ある』のが解るかと。
イヤ、過去のジュラシック作品においても多少は其の要素は垣間見れたのだが、此れだけ仰山出て来るとなれば、もはや本作を作った大きな意義が『・・・』にあるとも思え。

其の『・・・』に関しては8月5日(火)に説明しますので、又覗きに来て下さい。



≪2025.8.5 (火)≫

新作である処の「JW4」を探るキーは『H₂O』、要するに “水 (Water)” 要素と見てイイのかも知れん。
イヤ、本作に限らず映画と水というテーマは深淵で、かつて映画批評ではアンドレイ・タルコフスキーや、黒澤明 etc 作品も此の水という自然界の一大要素をキーワードに、色々な角度から名画が論じられて来た経緯があり・・・

『2025・前期』では大分「七人の侍」(1954) &「荒野の七人」(1960) の比較を(本来のテーマとは外れ)余談名目で書いちゃったので(苦笑)、此処でも少し(脱線して?)書いてしまうと・・・何といっても「七人の侍」最大の見せ場の一つはクライマックス=豪雨の中での合戦シーンである。
まぁ、此の大量水量の雨・裏話を書いてしまうと・・・実は消防車のホースから放水させての人工的な撮影だったのだが、どう見ても天然の土砂降りにしか見えない見事な撮影であり、マルチカメラや望遠レンズを駆使し、拘りに拘り抜いた画作りから出来た(云わば)雨の芸術品であり、アートなシークエンスと称しても差し支えないかと。
此のクライマックスの雨に託した「七人の侍」という作品の解釈は?、映画を全篇観た方其々にお任せたいのだが・・・6年後にリメイクされた「荒野の七人」には(荒野なだけに?)此の雨(水要素)シーンが全く無く、両作の大きな違いは?というと此処を挙げる事も出来るかと。

勘兵衛を演じた志村喬のモウ1本の代表作で、同じく黒澤明が監督した「生きる」(1952) という名画中の名画があるのだが、此の作品で演じた主人公の最期には(雨ではないが)美しい雪がしんしんと降っており、此の渡邊勘治という余命幾ばくも無い男を(最後の最後で)何かが “静かに雪を降らせる” という描写で祝福している様にも(個人的には)解釈しておりまして・・・両作『雨』『雪』の違いはあっても、要するに『H₂O』(水は氷の結晶と化しても成分が変化する訳ではないので、化学式はH₂Oのまま)がキーとなっておるのだナ。他の黒澤作品にも此の『H₂O』が重要な小道具、メッセージの元として使われる事が多い。

まぁ、其れが云わば黒澤明の個性であり『サイン』『印』『黒澤作品のエンブレム』なのだと断言してしまうのは簡単だが、拙者個人としては深い意味合いを込めて(あえて)『水』という要素を作中に入れているのだと考えておって。



記事冒頭で書いた通り、デヴィッド・コープが初来日の「JW4」PR会場で『黒澤明は映画界のシェイクスピア』とまで持ち上げる程に、黒澤作品は相~~当~~に隅々まで研究済みなのだろうから・・・まさか此の『黒澤明』=『H₂O』の関係を知らないのなら、かなり不自然と云い切ってしまっても構わないだろうと。

・・・明日6日(水)からはいよいよ其の『H₂O』とジュラシック:シリーズ新作「JW4」との関係性を書いていきます。



≪2025.8.6 (水)≫

・・・と、「JW4」と水の関係の話の前に・・・同じく『2025・前期』記事で触れたマイケル・クライトン監督作「ウエストワールド」(1973) にも水の濃い濃い要素が入っていまして・・・
本作を御覧になった方は『ソンナ要素あったっけ?』と思われるのかも知れんが、実は此方はSF映画界隈で珍シーンとしても有名でして。

問題のシーンはユル・ブリンナー演じるアンドロイド=『ガンマン406号』が黒焦げになって再登場スル直前のシーン。此処ではアン・ランドール (Anne Randall) という女優が演じるアンドロイド=『ダフネ』が登場していまして(上映時間で云うと1:23:24辺りから)・・・牢の中で助けを求めるダフネを人間の女性と勘違いしたリチャード・ベンジャミン演じる客=ピーター・マーティンが、ダフネに対し(何故か?)執拗に水を飲ませようとするのだが、ダフネは水を口にするのを拒否。
それでもマーティンは柄杓を使い、無理矢理ダフネの口の中へ水を流し込むのだが(こういう人っているのかネ?)、その瞬間ダフネの体内で電子機器がショートしてしまい、煙をたてて運動機能を停止してしまうという・・・其処でマーティンは初めてダフネがアンドロイドだったという事に気付く・・・と、そういう展開。

此処で凄く可笑しく、整合性がないのは「ウエストワールド」で働くアンドロイド達は、口に水を含んだ位で機能を停止してしまうという・・・そんなチープな代物だったのか???と。もしかしたらダフネだけ繊細に作られており(飲料不可で)特別だった事も考えられるが、それにしても此処の個所だけ全く釈然としない。此処までは(上級のSF物として)順調に進んで来た作品だと思われるのだが、終幕の一歩手前で躓いてしまった(詰めが甘かった?)感もありまして。

・・・と、私めも(大方で思われているであろう)印象を本作で持っていたのだが、最近ソノ考えを改めまして。
・・・まぁ、前回で黒澤明=クライトンを提唱した当方としては、此の矛盾を(此の機会に)弁明がてら解説せねばならない義務が生じて来たとも。明日7日(木)にも書きに来ます。



≪2025.8.7 (木)≫

↑ 記事冒頭で、此れまでデヴィッド・コープを直にお見掛けした事が無いという様な事を書いたのだが・・・貼った動画を確認するとNYプレミアには姿を見せなかった様なのだが、6月18日(水)に行われたロンドン・プレミアにはシッカリ出席しておったのを(動画を観返していて)思い出した。

コープが今回28年ぶりにジュラシック:シリーズに復帰したのは、(大方でアナウンスされている様に)『スピルバーグに声を掛けられたから』というのは当然なのだが、此れまでのシリーズには無かった要素のアクション・シークエンスを盛り込むのが目的で、当初はもっと海洋アドベンチャー的な方向をふんだんに取り入れる予定だったとの事。序盤からモササウルスが海遊してしている処に(主人公一行が)遭遇する処から始まる一連の展開はその為らしい。

ジュラシック作品に “海洋アドベンチャー要素” を盛り込むというアイディア自体は、第一声がスピルバーグからの提案という事で、映画ファンならピンと来るであろう同氏最大の出世作=「JAWS/ジョーズ」(1975) +ジュラシック作品という最強の図式が思い浮かぶのだが、今回は新章のパート1という事で、若干其の仕様はセーブしている(?)様にも感じられまして・・・後のアイディアは次回作にとっている(温存している)のかナ?っと。
・・・セーブしているといっても、T-REXが川でスイスイ泳いだり、スピノサウルス団が浅瀬で襲って来たり、沼で新種のD-REXが・・・ etc etc と、先に書いた “水要素” のオンパレードで、此れまでのシリーズにおけるファンの期待には十分応えつつ、巧くバランスをとっていてる処など『流石の職人技』と膝を打った次第。

個人的には(もっと突っ込んで)新章のパート1から全面的に 《海洋アドベンチャー然》 ~としても、新趣向で良かったのでは???と思った瞬間もあったのだが、やはりそれでは此れ迄のファンが納得しない処もあるのだろうから、此のバランスが(『新章のパート1』として)絶妙なのだろうと。(明日8日(金)も書きに来ます)



≪2025.8.8 (金)≫

本日は日本国内での「JW4」劇場公開日だったのだが、東京では午後3時ごろ短時間『ザーーーーッ』と大量の降水があり、其の後カラッと嘘の様なイイ天気に成りまして・・・事務所から外に出てみたら入道雲らしき雲がいくつかある晴天で、あまりにも良い景色だったのでデジカメで何枚か撮った位。突然の雨の御蔭で気温も下がって久々に良い気候・・・何か随分此れまでと空気が変わったと感じたのだが・・・

此処の記事を読んでいた方は『あまりにも出来過ぎ』とフェイクな記事と疑われソウだが・・・関東以外の方は気象庁のページを見て貰って(虚偽でない事を)確認してほしいのですが(苦笑)。
・・・まぁ、真夏ににわか雨、夕立が降るのは珍しくなく昨今は『ゲリラ豪雨』なんてのも多発するものだから、そんなに特別という訳でもないか。(・・・と、書いてる最中に気付きましたが)

・・・とはいっても、此の現象は(公開初日に)縁起が良いと思いたいですネ。明日9日(土)も書きに来ます。(つづく)










https://www.mmjp.or.jp/gigas/vol1/20TH-21STCENTURY-MOVIES-ONE
https://www.mmjp.or.jp/gigas/vol1/20TH-21STCENTURY-MOVIES-TWO

https://www.mmjp.or.jp/gigas/vol1/20TH-21STCENTURY-MOVIES-THREE

https://www.mmjp.or.jp/gigas/vol1/20TH-21STCENTURY-ANIMATION-ONE


























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