遊園地の他、ゴルフ場3コースを経営している三井グリーンランド(株)(大証2部上場、江里口俊文社長、熊本県荒尾市、TEL:0968-66-2111)は、筆頭株主の三井鉱山(株)(山保太郎社長、東京都江東区)が保有株式の約6割を西部瓦斯(株)グループに平成17年9月1日付で譲渡したことで、西部瓦斯グループの傘下となった。
三井鉱山(株)が保有する三井グリーンランドの株式409万4千株の内250万7200株を、西部瓦斯(株)及び同子会社3社(西部ガス興商(株)、九州ガス圧送(株)、大牟田瓦斯(株))にそれぞれ譲渡したもの。
これにより、三井鉱山は所有株式比率が39.57%から8.71%に減少、一方で西部瓦斯グループは所有株式比率が24.23%となり筆頭株主になった。買収価格については未公表。ちなみに、三井グリーンランド(株)の株価は405円(9月5日現在)。
三井鉱山(株)は、平成15年10月31日に産業再生機構の支援決定を受け、事業の選択と集中の観点から株式等の売却先をを模索しており、16年9月末にも三井グリーンランドの株式を一部売却していた。
西部瓦斯(株)は、九州最大手の都市ガス事業を始め、関係会社を通じて不動産事業やスポーツ事業なども手掛けている。同社によると、「ゴルフ場を所有するのは初めてだが、今後は各事業と相乗り効果が生まれるよう努力していきたい」と語っている。なお、今回の筆頭株主移動に伴う商号変更や役人人事異動などは、現在のところないという。
ちなみに、三井グリーンランド(株)のゴルフ場事業(有明CC大牟田G場(福岡県)、久留米CC広川G場(福岡県)、三井グリーンランドGコース(熊本県)経営等)の売上高及び営業損益は、平成15年度が売上高19・51億円で営業利益3・98億円、平成16年度が売上高18・87億円で営業利益1・31億円。
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