高校生の頃ＮＨＫ朝のＴＶで松本市を舞 台に｢水色の時｣というドラマをやっていた。 確か若かりし大竹しのぶが主演だったよう な記憶が。
　その透明感あふれる町が気に入ってしま った。そこに住みたいと思った。単純な自 分は信州大学を受験することになった。結 果は落ちた。
　今静岡から５２号線を上がっていくと廻 りの家々は変わってしまったが韮崎の少し 手前で南アルプスと八ヶ岳が見えて来る。 あの日受験に向かうとき親父の車に乗せて きてもらってここで休んだ。ここから信州 に踏み込むという緊張感と、戦場に向かう という昂ぶった気持ちを、あの山を見る度 に思い出すことが出来る。

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