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 ヒューマン・グロウス・センターより皆様へ

 定期講座は多くの方のご支持を得て、1982年4月の設立以来、長きにわたり行なってまいりましたが、2011年3月をもちまして終了いたしました。

 これまでの皆様のご支援を心より感謝申し上げます。

       
  
当センターの臨床講座の特長について

 ヒューマン・グロウス・センターは1982年に開講以来、28年間にわたって心理臨床に関する講座を続けてまいりました。
 今まで受講された方には医師、臨床心理士、カウンセラー、教師、看護師など、専門職の方々、また心理臨床を一から学びたい熱意のある一般の方も多く含まれています。
 ヒューマン・グロウス・センターやその講座の特長をふまえて、次のような方々が多く参加されています。

● NLPのトレーナーや、NLPを現在学ばれている方々
● ブリーフセラピーを行っている臨床家の方々
● エリクソニアン・ヒプノシスを学んでおられる方々
● 現代臨床催眠(現代催眠)を学びたい臨床家の方々
● 現代的な心理臨床を基礎から学びたい方々

 そこで、それぞれの方々のご関心やご経験や蓄績をふまえて、ヒューマン・グロウス・センターの講座、セミナーがそれらとどういう接点を持ち、さらに何を新たにつけ加えて学んでいただくようにしているかをお伝えしましょう。

  1. NLP 神経言語プログラミングとのつながり
  2. ブリーフセラピー(短期心理療法)とのつながり
  3. エリクソニアン・ヒプノシスとのつながり
  4. 従来からの各種心理療法とのつながり
        
 1. NLP 神経言語プログラミングとのつながり
スペーサー

 ヒューマン・グロウス・センターでは、1987年『NLP神経言語学的プログラミング リフレーミング』を翻訳出版して以来、講座内容において、NLPとの効果的なつながりもふまえてすすめてきました。
 NLPの優れた特色は多種多様な技法、視覚・聴覚・体感覚など感覚を活用したアプローチ、トランス状態や無意識への着目などにありますが、当センターでは、さらに深いトランスアプローチのしかたをとおして、さらに無意識を実感しながら、確実に無意識に依拠した体験過程に沿うプログラムを学んでもらっています。
 また、NLPの説くメタモデルと逆メタモデル(ミルトンモデル)両様のアプローチについても、この優れた視点を生かして、いっそう両者の自然で効果的なつなぎ方、統合のしかたも習得していただきます。
 さらに確実なトランスを仲立ちにした、いっそう催眠的なアプローチの学習によって、ミルトンモデルのより確かな習得と、NLP全体のスキルアップが保証できるようになります。当センターの講座が、NLPやブリーフセラピーを学ばれた臨床家や指導者のご参加が多いのもうなずけることです。

 NLPは、教育からビジネスへの応用も含めた実用性の高いプログラムですが、もともとが優れた3人のセラピスト(家族療法家のV.サティア、ゲシュタルト療法のF.パールズ、独創的な心理・催眠療法の創始者である精神科医のM.エリクソン)の知見をベースにしているため、当センターの講習で得たものをとおして、参加者の方々はその多様な可能性をさらに掘り起こしてさまざまの援助現場で効果的に活用してくださっています。
 

>>参考図書 『NLP リフレーミング 〜心理的枠組の変換をもたらすもの』

 2. ブリーフセラピー(短期心理療法)とのつながり
スペーサー

 NLPも大きな影響を受けてきたM.エリクソンの考え方をより直接的に引き継いできた各種のプログラムの総称です。
 ブリーフセラピーは1980年代よりアメリカで急速に盛んになってきた心理療法の新しい潮流です。従来の心理、精神療法に比べて、変化のすみやかさをめざしてきたもので、BFTCモデルやストラテジックモデル、MRIモデルなどが有名です。
 これらのアプローチはそれぞれ着目するポイントが異なっていて、技法も逆説アプローチやストラテジックアプローチ、解決志向アプローチなど多岐にわたっていますが、共通点として、現在・未来志向性を持ち、問題や病理よりも、リソース(内的資源)に立脚して、<何ができるか>を重視することなどです。
 なお、本来これらの手法は、エリクソンという一つの人格の中で融合して活用されていたものであり、多くは、エリクソンのソフトな催眠的アプローチの中に自然に組み入れられていたものです。そのため、各派が強調する手法も、改めて催眠的な文脈の中で統合して活用することが、よりいっそう効果的な結果につながるための不可欠な工夫といえるのです。
 ヒューマン・グロウス・センターの講習では、こうしたブリーフセラピーのエッセンスをふまえて、いっそう無意識的なプロセスを活かす<チューニング技法>や<統合技法>を習得していきます。

>>参考資料 『教師だからできる5分間カウンセリング 〜児童・生徒・保護者への心理的ケアの理論と実践集』
       『ナースだからできる5分間カウンセリング 〜看護現場で役立つ心理的ケアの理論と実際』

スペーサー
 3. エリクソニアン・ヒプノシスとのつながり
スペーサー

 前記の二者に共通していて、さらにエリクソンの高度な技術の集大成がエリクソニアン・ヒプノシスです。
 NLPやブリーフセラピーに深い影響を与えた考え方や技法の集積に加え、利用的アプローチ、間接的アプローチ、自然的アプローチ、逆説的アプローチなどがその特長ですが、当センターのプログラムでは、日常トランス・標準トランス・症状トランスの統合アプローチや、明示化と暗示化の統合、他の心理療法との自然なつなぎアプローチなどを新たに学んでいきます。
 なお当センターでは、この新しい臨床催眠技法を、それまでの伝統的な催眠技法と区別し、さらにまた日本人の条件やメンタリティに適合した統合的な臨床催眠技法として独立させるため、「現代催眠」および「現代臨床催眠」と名称を与え、かねてよりその普及活動を行ってきました。

>>参考資料 『無意識を活かす現代心理療法の実践と展開 〜メタファー/リソース/トランス』
       『現代催眠入門 〜深層アプローチの技術』


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スペーサー
 4. 従来からの各種心理療法とのつながり
スペーサー
 一方、私達は従来より受け継がれてきた臨床心理学の知見も重要なものと考えています。
 特に、援助過程のなかで、内面の世界=内界をテーマにしていく臨床上の意義、及びその中で仲立ちとなる一人ひとりの物語の世界をきちんと扱うことの意味を、極めて本質的なものととらえて大切にするようにしています。無意識機能のもつ、もう一つの重要な意義ー人々の物語をどう援助に活用するか、は今問われている大きなテーマです。
 
  
    
 ■ セラピーにおける技法の影響力はどれくらい?
  

スペーサー心理的援助のためのプログラムを考えるうえで、よくとりあげられるこんな研究結果があります。

 セラピーやカウンセリングにおける、技法を含めたさまざまな影響力の側面を具体的に確かめた研究ですが、ここでは、技法以上に、治療外要因と治療関係が重要なものとして指摘されているのです。        

治療外要因 40% 生活のなかで起きるできごとや、クライアントの周囲 の人間関係の影響など
治療関係 30% クライアントとカウンセラーの良好な人間関係
治療技法 15% 心理療法で使っている具体的な技法や手順
期待、希望、プラシーボ効果 15% 改善に対する自己暗示的効果(プラシーボ効果)や良くなることへの期待、希望

この調査もあくまで1つのとらえ方であり、絶対的なものではありませんが、私達は永年の経験上このあたりの認識にも充分妥当なものがあることを実感しています。

ここでいう治療外要因と治療関係について説明しておきましょう

 治療関係の重要さ

 このなかで、治療関係の大切さはいうまでもありません。かねてから<ラポール>と呼ばれる信頼関係の大切さがこれですが、確かに<ラポール>は単なる技術を超えた、深い人間同士の安心感や信頼感をおおもとにして成立するものです。そしてこの中には、カウンセラー側の面接体験の豊かさや、人間の心というものについての臨床心理に基づく多面的な知見の豊かさは重要な意味を持っていますが、あわせてクライアントお一人ひとりの内的可能性や、かけがえのない資質への人間的な共感を、どれだけカウンセラーが持っているかも大変大きな条件になっています。

 

 治療外要因が40%?

 治療外要因についていうと、これだけを単純にみると、セラピーやカウンセリングとは関係なくもたらされる条件ということになり、つまりは何もしなくても治癒や変化は起こり得るということにもなりますが、実際は、そう簡単なことでもありません。

 確かに生活の中で起こる新しいできごとや、クライアントをとりまく周囲の人間関係の変化の影響は決して無視できないものですが、それらは実は、そのままではクライアントにとって多くは偶然的なことで、あまり自分にとって重要なものとしては受け取れないままのことが多いのです。セラピーやカウンセリングというものの興味深いところ、得難いところは、カウンセラーとの関係の中で、セラピーという特別な空間と時間をとおして、その中で、一見セラピーとは別のところで体験する生活の変化がある確かな必然性をもってクライアントにしっかりと戻されていくことにあります。

 そしてこのことによってクライアントはそこでもたらされる変化をしっかりと咀嚼して、確かな一歩を踏み出していくことができるのです。その意味では、プラシーボ効果といわれるものも同じです。クライアントの良くなることへの期待や希望をセラピーのなかに自然に生かせるための、大きな要因として、このことは大事な課題です。

 このように、表面的に見れば治療とは関係のない要因のようにみえることが、実はセラピーの中ではっきりとした意味づけを持って生きてくること、そしてクライアントの中で確実に後戻りのない安定と、回復と、そして静かな変化に結びついてくることをここではぜひ見ておきたいものです。

 

 クライアントの力を信頼したい

 もとよりセラピーやカウンセリングは、カウンセラーがクライアントを治したり、変えたりするものではありません。その意味でもセラピーの技術があたかもクライアントを劇的に変える魔法のようなものでないことは確かですし、先にあげたこの研究が冷静に、技術のための技術の不十分さを教えてくれているのですが、そうしたクライアントのさまざまな、生活上また資質の中にある可能性をしっかりとフォローしていくうえで、より確かなかかわり方、技術を超えた技術というものはやはり大いに存在しているといえるでしょう。

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