栃木県にある西那須野カントリー倶楽部の経営会社でジャスダック上場のホウライ(株)(中尾秀光社長)は、平成20年5月25日に会場後15年の据置期間満了を迎える同CCの会員預託金についての対応策を、6月28日に自社ホームページIRニュースで発表したことが判明した。
ホウライ(株) URL=http://www.horai-kk.co.jp
発表内容は下記の通りで、平成17年8月に預託金の償還期限を迎えたホウライCC(那須塩原市)の対応については、同社提案に大多数の会員の同意を得られたとし、これら背景を踏まえ、西那須野CCについても基本的にはホウライCCと同様に、対応策を決議したようだ。
掲載URL=http://www.horai-kk.co.jp/press/releasepdf/rel20070628.pdf
「西那須野カントリー倶楽部入会保証金に関するお知らせ」
代表取締役社長 中尾 秀光
平成19年6月28日
当社が経営する西那須野カントリー倶楽部の入会保証金は、来る平成20年5月25日に開場後15年の据置期間満了を迎えますが、本件に関しましては、平成19年6月28日開催の取締役会で下記の通り対応することを決議いたしましたので、お知らせいたします。
1、経緯
(1)当社は、平成18年9月期には、損益構造改革の推進により前期に引き続き経常利益段階までの増収増
益を果たしました。ゴルフ事業部門につきましても、年間来場者数の増加、経費圧縮及び固定資産の減
損処理による減価償却負担の軽減等により、営業利益段階での黒字化を果たしました。
(2)また、平成17年8月にゴルフ入会保証金の据置期間満了を迎えましたホウライカントリー倶楽部の対応
につきましても、当社の提案に大多数の会員の皆様の同意をいただき略完了いたしました。
(3)以上の背景も踏まえ、今回の西那須野カントリー倶楽部の入会保証金の対応につきましては、ホウライ
カントリー倶楽部の場合との比較感、据置期間満了となる金額が相当多額であること、各種人気ランキン
グで高い評価をいただいている当ゴルフ倶楽部の存続、会員の皆様のプレー権・財産権の保護と公平性
の維持等、いろいろな角度から検討を重ねてまいりました。その結果、次のような対応を、理事会の承認
も得て、取締役会で決議いたしました。
2、対応の概要
基本的なスキームはホウライカントリー倶楽部の場合と略同様であり、その概要は下記の通りです。
(1)一部返還
@ 満期保証金総額の1割強
A 券面金額が高くなるにつれ返還額増加
B 自己資金充当
(2)高額券面の分割
@ 一口あたり金額格差大幅縮小及び券面種類大幅減少
A マーケットオープン化により換金性の向上
B 口数増加極力抑制のうえグレード維持
(3)残額据置期間・・・・・・略12年延長
(4)会員宛依頼書発送日・・・平成19年6月28日
会員の皆様には、早期に同意をいただけますよう、誠意をもって対応してまいります。なお、本件に伴う「平成19年9月期業績予想」(平成19年5月24日付中間決算短信にて公表)の修正はありません。
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提案内容をまとめると、
@ 預託金の一部返還で満期預託金総額の1割強を返還し、券面額面が高くなるにつれ返還額を
増加する、
A 高額額面は分割し、1口当たり金額格差や券面種類を縮小、分割した新会員権の初回名変料
は2年間無料(平成22年5月31日まで)、会員権の取扱窓口を従来の1社(室町商事(株))
限定から平成20年5月26日以降(同5月25日までは原則名変停止)はオープンとし換金性の
向上を図る、
B 据置期間の12年の延長(新会員権証書は平成32年8月1日まで預託金据置)、
これら会員権分割で同CCの正会員数426口(平成19年3月末現在)は約3倍の1323口となるが、会則規定の1500口以内となり、コースのグレードは維持できるとしている。また分割券は会員の名義で、譲渡するまで年会費は本人の1口分としている。
ホウライ(株)は千本松牧場の隣接地でゴルフ場事業として西那須野CCとホウライCCの2コース(計36ホール)を経営しており、平成18年9月期の入場者数は6万222人(西那須野CC2万8821人、ホウライCC3万1401人)で営業収益9億9400万円。→ホウライ(株)(関連記事)
19年9月期も入場者数で6万人台、営業収益で10億円台の定着化を目指すとしており、ゴルフ場事業だけでも将来の償還に耐えられる財務状況を目指す意向だ。
19年3月末現在の会員預託金は西那須野CC77億7900万円、ホウライCC95億1900万円となっている。
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