南総力ン卜リークラブ(36H、千葉県市原市、経営=鞄総カントリークラプ)とニュー南総ゴルフ倶楽部(18H、同、経営=芙蓉土地梶jは、10年前に預託金の据置期間延長と会員権の分割で預託金問題を乗り切ったが、その据置期間が今年7月以降に満了することから、ここにきて両ゴルフ場に対し、会員や会員権業者からの問合せが増えているようだ。
両ゴルフ場が据置期間延長等に着手したのは平成11年7月。南総CCは正会員権の預託金を1口500万円をベースにして分割して新証券を発行。割り切れない場合は平日無記名会員権等を付加して調整するとともに、据置期間を10年延長した。
一方、ニュー南総GCは1350万円をベースにして分割し、割り切れない場合は同様に平日無記名会員権等を発行して10年延長した。
この据置期間が満了するため、今後の会員権の扱いが注目されているもの。当時、会員のほとんどがゴルフ場側の提案に同意したが、その後も会員権市場は低迷を続けて相場が回復せず、両ゴルフ場の会員権相場は預託金額割れとなっているだけに問合せが増えているわけだ。
会員の問合せに対して、ゴルフ場側は「今しばらく会員権を持っていて下さい」と要請しているが、対策については説明していない模様だ。
両ゴルフ場は、会員権分割時には熊谷組系列だったが、ゴールドマン・サックス(GS)グループが平成18年11月1日に両ゴルフ場の経営会社の株式を取得し現在に至っている。いずれにしろ、預託金返還については何らかの対策が必要とみられている。
ちなみにアコーディアグループは、GSと「ゴルフ場会社等の株式取得(買収)に関する業務提携」を結んでおり(契約期間は平成22年3月31日まで)、GSが両ゴルフ場の売却をする場合には、優先的に交渉・取得できる立場にある。
このため、預託金の間題を解決した後にアコーディアグループに入るのではないかとの観測もある。
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