18コースを経営する(株)太平洋クラブ(東京都港区、TEL03-5446-1851、治郎丸清志社長)は、平成17年12月から太平洋クラブの名変預託金を廃止するなど新しい経営方針を打ち出しているが、情報開示についても積極的な姿勢を示している。
クラブ会報を通じて明らかにしたもので、会員数(平成17年8月現在=以下同)は16コースが利用できる太平洋クラブ会員は1万4600名(男性1万2333名、女性2267名)としている。
地域別では関東が1万1095名、関西が3002名、その他503名、個人・法人別では個人1満732名、法人3868名となっている。平均年齢は60.2歳(男性60.4歳、女性59.1歳)、年代別では60歳代が最も多く4299名で、以下50歳代3681名、70歳以上3582名、40歳代2064名、30歳代830名、20歳代(20歳未満含む)144名だった。
一方、平成13年に発足し8コース(太平洋クラブと共用コース含む)を利用できる太平洋アソシエイツ会員は3764名(男性3281名、女性483名)で、地域別では関東が3719名、関西が23名、個人・法人別では個人2768名、法人996名、平均年齢は54.1歳(男女とも54.1歳)となっている。
アソシエイツは若い層を狙って会員募集を行ったこともあり、太平洋クラブ会員より平均年齢が6歳若い。ちなみに両クラブのトータルは1万8364名となっている。
18コースの平成16年度の来場実績は延べ74万2393人で、その内会員は15万5488人、会員比率は20.9%と報告。また、前会員1万8364名の内で、プレーした会員は1万741名だった。8000名弱がスリーピング会員となっているわけだ。
コース別で会員の来場者が多かったのは、御殿場の1万9534人(会員比率38%)で、江南1万9273人(39%)、御殿場ウェスト1万2893人(28%)などが続く。この他、会員構成の推移なども明らかにしている。
ちなみに、名変預託金(入会預託金)の廃止理由については、”預託金問題を解決する方法であること”や”相場の重石になっていること”などをあげている。また、預託金問題解決の一環として、預託金の会員募集を廃止し、パーソナル会員やコーポレート会員は預託金ゼロなので、継続して募集を行っていると報告している。
この他に償還に応じていることや、体制が整えば「さらに数コース増やすことも視野に入れている」と治郎丸社長が報告している。会員の理解を深め、より安定した経営を目指すことが狙いで。積極的な情報開示に転じたものとみられる。
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