既報通り、平成17年7月に妙高パインバレーのゴルフ場、ホテル等を買収してゴルフ場経営にも進出したアパグループ(元谷外志雄代表、東京本社=東京都港区赤坂3-2-3 TEL03-5570-2111)は、9月21日に早くも2コース目となる栃木の森ゴルフコース(18H、栃木県栃木市)をM&Aで買収したと発表した。
同GCの事業会社である大久保開発(株)を同日、株式売買により清水建設のグループから取得したもの。買収金額については明らかにしていない。
同GCは現在、東急不動産グループの(株)東急リゾートサービスに運営委託しているが、同契約を9月末で解消、アパグループが10月1日からアパリゾート(株)(大久保開発(株)を商号変更予定)で運営を開始し、10月14日にグランドオープンする予定。同リゾートの社長にはアパホテルの元谷芙美子社長が就任、今後同社がリゾート事業推進の中核になる。
同GCは、平成5年から仮称・大久保開発ゴルフ場の名称で建設工事(清水建設施工)に入り、東急不動産グループが運営受託することで14年5月に現在の名称でオープンした。
運営はパブリックで乗用カートのセルフや自動精算機の導入といった合理的な運営手法を採用、鉄人の料理で知られる中村孝明氏のカジュアルレストランや年間会員「トチモクラブ」の募集でも話題となった。
ホテルとマンションを中心に展開するアパグループとしては、相次ぐゴルフ場・リゾートの買収となったが、リゾート事業に本格参入することで、115万人というアパカード会員やマンション購入者への会員特典(ポイント付加等)をグレードアップさせ、ステータスを高める狙い。
元谷代表は「ゴルフ場もアパグループ会員の利用に期待したい。今後も投資に見合うゴルフ場なら増やしたい。」と説明、7月に買収した妙高パインバレーとの提携も会員募集等で考えたいとしている。
そのアパリゾート妙高パインバレーは8月23日にグランドオープンするとともに、リゾートマンションの未分譲部分をゴルフ会員権付で販売を開始した。
販売対象は「ロジュマン1号館」(総戸数127戸、地上14階地下1階建)の13戸で、価格は1530万円から3640万円(ゴルフ会員権4口付き)。ゴルフ会員権が1口付く一口分譲オーナー(共有分譲価格342万円〜462万円)の形でも販売する。ゴルフ場が旧来のメンバーフィで利用できるほか、スキーリストやテニスコート無料、全国のアパホテルでの宿泊券等が付く。ほぼ関係会社等で埋まる見込みという。
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