ゼネラルビルディング・グループが営業していた「西方ゴルフ倶楽部」(栃木県上栃木市西方町真名子字男丸1909)を、成美(なるみ)デべロップメント(株)(東京都港区新橋4-31-6 耀ビル6階 TEL:03-5425-2111)が取得し、平成17年7月16日にゴルフ場名を「栃木ウッズヒルゴルフクラブ」に変更して営業し、会員募集も開始していることが判明した。
同社は、同ゴルフ場施設を所有者から任意売買で取得し、経営交代の手続きを進めて7月11日に引き渡しを受けることになった(7月8日現在)。翌12日から15日まではクローズして営業体制を整え、16日から県内でも激安の料金で営業を再開するとしている。従業員は支配人を含め再雇用する。
一方、会員募集は6月から開始している。預託金制ではなく、譲渡可のプレー権で、募集金額は消費税別で5万円としている。西方GC会員(約3000名)に関しては、預託金及びプレー権については引き継いでいないが、プレー会員権を特別優待価格の3万円で入会を受け付ける。
成美デべロップメントは、戸建ての解体工事等を行う成美興業(株)(東京都足立区入谷7-7-14、TEL03-5837-0346、佐久間社長)の系列会社。ゴルフ場に初進出となるが、ゴルフ場の価値が安いとの判断から競売物件を中心にゴルフ場の買収に意欲的だという。
すでに、同じゼネラルビルディング・グループの「茨城ゼネラルCC」(茨城)の競売にも参加。落札予定となっているが、まだ手続きが完了していないことから、その詳細については公表を控えている。
ちなみに、西方GCはゼネラル系列が開発し、平成7年に会員制(会員は平成2年から980万円〜2500万円で募集)でオープンさせた。しかし、施行した青木建設に対する工事代金の未払いがあり、コース用地及びクラブハウス等の施設を代物弁済で青木建設に譲り渡している。
その後、(株)西方は青木建設側からコース等の施設を賃借して営業してきた。その間に、青木建設は民事再生法を申請し、同ゴルフ場施設は関連会社に譲渡され、その譲渡先から成美デベロップメントが取得したとみられる。
なお、ゼネラルビルディング・グループは既設3コースを経営してきた。成美デベロップメントの進出で内2コースがグループから離脱。残るグランデール久慈CC(18H、岩手県)も競売にかかるなどしており、同グループのゴルフ場事業は消滅する方向に進んでいる。もっとも、同グループでは、スポンサー企業からの支援を受けて再起を図る計画という。
↓↓↓ 平成25年6月24日追加
運営会社の交代により、7月1日よりゴルフ場名を「「トミーヒルズゴルフクラブ」に変更
「西方ゴルフ倶楽部」 → 「栃木ウッズヒルゴルフクラブ」 → 「トミーヒルズゴルフクラブ」
平成25年4月1日から運営会社がトミーリゾート(株)(富岡純一代表取締役、本社=東京都)に交代し、同年7月1日からゴルフ場名をトミーヒルズGCに変更し、リニューアルオープンするというもの。
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