ゴルフ場経営に低迷から、第三セクターのゴルフ場経営会社に出資する自治体は対応に苦慮しているが、富山県の砺波市は、トナミロイヤルGCを経営するトナミロイヤルゴルフクラブ(株)の増資を引き受けることを決め、平成17年9月の補正予算案に盛り込んだ。
同社は既報通り、8月9日に認可決定確定を受けて再生計画案に基づき、同社の資本金は95%減資の1615万円とした上で、新たに現株主の18社(団体)に出資を求めた。
砺波市は、出資に難色を示していたようだが、@ゴルフ場利用税の交付金があること(昨年度は1249万円)、A同ゴルフ場が100%借地で市有地も含まれ地代が市に入ること、B雇用面でも重要性があること・・・・などから計2000万円の出資を決めたもの。
株主の内10社(団体)の他に1社が出資して新資本金は6115万円になる。砺波市は、その内の約20%を所有して筆頭株主になる。
既報通り、別府市は預託金の返還資金として別府国際GC扇山コース(18H、大分県)に最大6億円を貸し付けることを決めるなど、ゴルフ場の再建に向けて市町村の役割が重要になっている。
ちなみに、トナミロイヤルGCは会員の退会(預託金の5%を認可決定確定日の1年後から10年分割弁済)を受付中だが、約2000名在籍する会員(預託金総額57億420万円)の内で、これまで退会を届け出た会員は約60名としている。
ゴルフ場入場者数は年間2万3000名程度しかいないが、退会者が少ないこともあり同GCは「弁済は十分可能だ」と語っている。
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平成20年9月5日付けで、再生手続き終結の決定を受ける |